論語、素読会 吾は御を執らん|「論語」子罕第九02 2022年3月13日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 達巷村のある人が言った、偉大なもんだなぁ、孔先生は。博く学んでいて(却って)有名なところがない。孔先生がこれを聞いて弟子におっしゃった、私は何で有名になろうか。御者の技術にしよう …
論語、素読会 子罕に利を言う|「論語」子罕第九01 2022年3月11日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生はまれに、天命とひとの徳性とともに豊かさ(富)について話す。|「論語」子罕第九01 【現代に活かす論語】利益を得ることについて話すときは、天命と道徳とを併せて話すとい …
論語、素読会 禹は吾間然すること無し|「論語」泰伯第八21 2022年2月27日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、帝王の禹については非難する点がない。食事を減らして鬼神を敬い、衣服を粗末にして祭祀に用いる前掛けや冠を美しくする。住居を粗末にして田の用水の整備に尽くしてい …
論語、素読会 周の徳は、其れ至徳と謂うべきのみ|「論語」泰伯第八20 2022年2月26日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 舜の臣下五人がいて天下が治まった。武王が言った、自分には臣下が十人いる。孔先生がおっしゃった、才能があるひとを得ることは難しい、その通りだ …
論語、素読会 煥乎として、其れ文章有り|「論語」泰伯第八19 2022年2月22日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、なんと大きい存在なのだろうか尭の天子は。偉大であるなぁ、ただ天のみが大きいのである。だた尭のみがその天の大きさにひと …
論語、素読会 而して与らず|「論語」泰伯第八18 2022年2月21日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、高く偉大であるなぁ、舜や禹が国を治めたのは。しかも(両者とも)直接政治に関与しなかった。|「論語」泰伯第八18 【現代に活かす論語】人の上に立つ立派な …
論語、素読会 学は及ばざるが如くするも、猶之を失わんことを恐る|「論語」泰伯第八17 2022年2月19日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、学問は常に及ばないという気持ちにしたがって探求していくが、それでもなお、学ぶという気持ち自体を失うことを心配するもの …
論語、素読会 吾は之を知らず|「論語」泰伯第八16 2022年2月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、志がきわめて高く積極的にもかかわらず正直でない者。無知なのにまじめでない者。愚直なのに誠実さがない者。これらの者に対して、私はなにもしようがない。|「論語」 …
論語、素読会 洋洋乎として耳に盈てるかな|「論語」泰伯第八15 2022年2月16日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、音楽師の長官、摯(し)が詩経の四始を演奏したが、特に関雎は美しくりっぱで耳からあふれ出るようだった。|「論語」泰伯第 …
論語、素読会 其の位に在らざれば、其の政を謀らず|「論語」泰伯第八14 2022年2月13日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、その地位に居なければ、その職務に口出しをするべきではない。(その仕事に質問するべきではない。)|「論語」泰伯第八14 …
論語、素読会 吾が聞く所に異なり|「論語」子張第十九03 2025年7月25日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子夏の弟子が友人との交際について子張に尋ねた。子張が言う、子夏は何と言われたかねと。(弟子が)答えて言う、子夏(先生)はこう言いました、よい人とは親しく付き合い、よくない人は遠ざ …
論語、素読会 徳を執ること弘からず、道を信ずること篤からずんば|「論語」子張第十九02 2025年7月23日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子張が言うには、人が生まれながらに積み重ねていき体得する「徳」を広く求めることなく、徳性を重ねながら進む正しい道を信じること誠心誠意でなけ …
論語、素読会 其れ可ならんのみ|「論語」子張第十九01 2025年7月20日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子張が言うには、才能・能力・見識を備えた人は、危機に出会ったら命を投げ出し、利益を得れば「義」正しいこと、道義を思い、祭祀にあたっては敬意を思い、葬祭のときには悲哀を思う。それで …
論語、素読会 周に八士有り|「論語」微子第十八11 2025年7月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 周(の時代)に、八人の才能を備えた人がいた。伯達・伯适・仲突・仲忽・叔夜・叔夏・季隨・季騧である。|「論語」微子第十八11 【現代に活かす論語】ー 【解釈】 伯 …
論語、素読会 周公魯公に謂いて曰わく|「論語」微子第十八10 2025年7月14日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 周公旦が魯公・子の伯禽に話しかけておっしゃるには、君子・人の上に立つ立派なリーダーは、その身内を見捨てず、大臣たちに採用されないことを不満 …
論語、素読会 大師摯は斉に適く|「論語」微子第十八09 2025年7月8日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 音楽師の長官・摯(し)は斉に行き、楽官の干(かん)は楚に行き、楽官の繚(りょう)は蔡に行き、楽官の缺(けつ)は秦に行き、鼓打ちの方叔は黄河のほとりに移り、鼓を鳴らす役の武(ぶ)は …
論語、素読会 可も無く不可も無し|「論語」微子第十八08 2025年6月29日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 世を逃れ隠居している人(で高名なのは)、伯夷・叔斉・虞仲・夷逸・朱張・柳下恵・少連であろう。孔先生がおっしゃった、その志を低くすることなく高く保って、自身を辱めなかったのは、伯夷 …
論語、素読会 道の行われざるや、已に之を知れり|「論語」微子第十八07 2025年6月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子路が(孔子の)お供をしていて遅れた。老人が杖に竹かごを引っ掛けているのに出会った。子路が尋ねてこう言った、貴方様は我が師を見ませんでした …
論語、素読会 丘は与に易えざるなり|「論語」微子第十八06 2025年6月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 長沮と桀溺がならんで畑を耕していた。孔子はこのそばを過ぎるとき、子路を使わせて、渡し場への道を聞いた。長沮が言う、あの馬車で手綱を執るのは誰かと。子路は言った、孔丘ですと。(長沮 …
論語、素読会 已みなん、已みなん|「論語」微子第十八05 2025年6月4日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 楚の国の狂人(狂人のように振る舞う人)と呼ばれている接輿が歌いながら孔子(が乗っている馬車)のそばを過ぎて言うには、鳳凰よ鳳凰よ、なんと徳がおとろえたことよ。過ぎ去っていくことは …
論語、素読会 『楽』とは?|論語、素読会 2025年1月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「楽」(がく)は礼楽、孔子の時代に詩を歌いながら舞うこと。 人而不仁、如楽何。もし人において人を敬う心がなければ、祭礼の歌舞を行っても何になるのだろうか。人にして仁あらずん …
論語、素読会 杖を以て其の脛を叩く|「論語」憲問第十四45 2024年1月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 原壤(げんじょう)は両足を投げ出して(孔子を)待っていた。孔先生がおっしゃった、(お前は)幼いころには目上のひとに従順ではなく、成長してからも先人の教えを伝えることもなく、年老い …
論語、素読会 『恕』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「忠恕」(ちゅうじょ)の「忠」は誠実、「恕」は思いやり。ここでは「仁」を構成するものとして考えてもいいのではないか。 曾子曰、夫子之道、忠恕而已矣。曾子はこう答えた、孔先生 …
論語、素読会 『知』『智』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「知」(ち)は知者、知識があるもの。 択不處仁、焉得知。自ら選択して「仁」を自分のこころに置かないのであれば、どうして智があるもになり得ようか。択びて仁に處らずんば、焉んぞ …
論語、素読会 『忠』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「忠」はまごころ、まことの意、忠誠のこと。 孔子対曰、君使臣以礼、臣事君以忠。孔先生が答えられた、君子は待遇正しく臣下を使い、臣下はまことを以て君子に仕えればよろしいと思い …
論語、素読会 「論語」の登場人物|論語、素読会 2021年5月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔子(こうし)孔丘(こうきゅう)丘(きゅう) 姓は孔、名は丘、字は仲尼(ちゅうじ)。仲は次男のこと。 魯(ろ)の襄公(じょうこう)の二十二年(前五五一)十月二十七日 …
論語、素読会 『義』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「義」は正しい行い、正しい道。 信近於義、言可復也。約束してそれが正しいことであれば、約束したことを実行するべきである。信義に近きときは、言復むべきなり|「論語」学而第一1 …
論語、素読会 『礼』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「礼」とは儒教の中で五常(仁・義・礼・智・信)として徳性を表すもの。礼節や葬祭の慣習などを敬う気持ちを指すだけではなく、広く秩序や規範なども含める。 礼之用和為貴、「礼」に …
論語、素読会 『道』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「道」(みち)はみち。 道聴而塗説、道を歩いているときに聴いて、そのまま出会った人に話してしまうことは、道に聴きて塗に説くは、|「論語」陽貨第十七14 「道」は道く( …
論語、素読会 『徳』とは?|論語、素読会 2021年2月24日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「徳」(とく)は人間が生まれながらに積み重ねていくもの。 民徳帰厚矣。人民は自然に徳を重ねて厚みを増していくものだ。民の徳厚きに帰す|「論語」学而第一09 徳之棄也。 …