孔先生がおっしゃった、人の上に立つ立派なひとは、口が重くてたどたどしくても、行動はすばやくありたいと思うものだよ。|「論語」里仁第四24
【現代に活かす論語】
リーダーとはまずすばやい行動でありたいと思う。言葉はたどたどしくても構わない。
『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討 里仁第四22
03:25 章句の検討 里仁第四23
10:00 章句の検討 里仁第四24
15:30 「里仁第四」01-26 素読
2021.6.17収録
【解釈】
子曰わく、君子は言に訥にして、行いに敏ならんと欲す。|「論語」里仁第四24
子曰、君子欲訥於言、而敏於行。
「君子」(くんし)は人の上に立つ立派なひと。「訥」(とつ)は言葉が出るのが遅いこと。訥弁(とつべん)。「敏」(びん)はすばやく行動すること。
孔先生がおっしゃった、人の上に立つ立派なひとは、口が重くてたどたどしくても、行動はすばやくありたいと思うものだよ。
【解説】
「訥言敏行」(とつげんびんこう)という四字熟語の元になっている章句です。孔子の教えは実践の哲学であり、言行一致の哲学です。君子が「訥言敏行」でありたいと思うということは、やはり能弁になりがちなのでしょうか。
行動はすばやく、言葉はあとでもいい。そういう意味にも考えることができます。
子貢君子を問う。子曰わく、先ず行う其の言は、而る後に之に従う。
子貢が君子について尋ねました。孔先生はおっしゃっいました、人の上に立つ立派な人は、まず実行する、ことばはその後です。
「論語」為政第二13
「論語」参考文献|論語、素読会
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【原文・白文】
子曰、君子欲訥於言、而敏於行。
(子曰わく、君子は言に訥にして、行いに敏ならんと欲す。)
【読み下し文】
子(し)曰(のたま)わく、君子(くんし)は言(ことば)に訥(とつ)にして、行(おこな)いに敏(びん)ならんと欲(ほっ)す。
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