論語、素読会

先ず行う其の言は、而る後に之に従う|「論語」為政第二13

子貢が君子について尋ねました。孔先生はおっしゃっいました、人の上に立つ立派な人は、まず実行する、ことばはその後です。|「論語」為政第二13

【現代に活かす論語】
リーダーはまず実行する。言葉はその後です。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00​ 章句の検討 為政第二12

04:30​ 章句の検討 為政第二13
09:25​ 章句の検討 為政第二14
14:15​ 「為政第二」01-24 素読
2021.3.19収録

【解釈】

子貢 … 姓は端木、名は賜、字は子貢。孔子より31歳若い。言葉巧みな雄弁家で自信家だったが、孔子には聡明さを褒められ、言葉の多さを指摘されている。「論語」の登場人物|論語、素読会

子貢君子を問う。子曰わく、先ず行う其の言は、而る後に之に従う。|「論語」為政第二13
子貢問君子。子曰、先行其言、而後従之。

「君子」は人の上に立つ立派な人。先行其言は、先ず其の言を行いて、とも、先ず行う其の言は、とも読み下します。

子貢が君子について尋ねました。孔先生はおっしゃっいました、人の上に立つ立派な人は、まず実行する、ことばはその後です。

【解説】

言行一致、知行合一にも通じる、孔子哲学を端的に示した章句。孔子は学びと実践は表裏一体のものであると教えており、この章句は敢えて行動を先に強調して促すものだと思います。

言行一致の章句を同時に味わうと、孔子の考えが明確になります。
自分の言葉を恥ることがなければ、その言葉を実行することは難しい。|「論語」憲問第十四21
君子は自分のことばが自分の行動をこえることを恥じる。|「論語」憲問第十四29
昔のひとが軽々しく口に出さなかったのは、実行がなかなか伴わないことを恥じたからである。|「論語」里仁第四22


「論語」参考文献|論語、素読会
為政第二12< | >為政第二14


【原文・白文】
 子貢問君子。子曰、先行其言、而後従之。
<子貢問君子。子曰、先行其言、而後從之。>

(子貢君子を問う。子曰わく、先ず行う其の言は、而る後に之に従う。)
【読み下し文】
 子貢(しこう)君子(くんし)を問(と)う。子(し)曰(のたま)わく、先(ま)ず行(おこな)う其(そ)の言(ことば)は、而(しか)る後(のち)に之(これ)に従(したが)う。


「論語」参考文献|論語、素読会
為政第二12< | >為政第二14