「忠恕」(ちゅうじょ)の「忠」は誠実、「恕」は思いやり。ここでは「仁」を構成するものとして考えてもいいのではないか。
曾子曰、夫子之道、忠恕而已矣。
曾子はこう答えた、孔先生が説かれる道は、「忠」と「恕」つまり誠実さと思いやりだけです。
曾子曰わく、夫子の道は、忠恕のみ|「論語」里仁第四15
「恕」(じょ)は他者への思いやり。
子曰、其恕乎。己所不欲、勿施於人。
孔先生がおっしゃった、それは「恕」他者への思いやりであろうか。自分が望まないことを他人に用いることがないことだ。
子曰わく、其れ恕か。己の欲せざる所、人に施すこと勿れ。|「論語」衛霊公第十五24