論語、素読会 哀矜して喜ぶこと勿かれ|「論語」子張第十九19 2025年11月5日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 魯の大夫・孟孫氏が陽膚を法務担当官にした。(その時、陽膚がその心得を)曽子に尋ねた。曽子が言うには、上の者が正しい政治を失い、人民(の心) …
論語、素読会 其の父の臣と父の政とを改めざる|「論語」子張第十九18 2025年11月3日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 曽子が言う、私は孔先生にこう聞いたことがある。孟荘子の孝行は、他のことはできるとしても、(生前の)父親の家臣と父親が屋敷内で行ってきたこと …
論語、素読会 必ずや親の喪か|「論語」子張第十九17 2025年10月31日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 曽子が言う、私は孔先生にこう聞いたことがある、人は、自分の思いを述べることがなかなかないが、きっとあるとすれば親の喪だろう、と。|「論語」子張第十九17 【現代に活かす論語 …
論語、素読会 与に並びて仁を為し難し|「論語」子張第十九16 2025年10月29日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 曽子が言う、堂々として立派だなあ張(子張)は。しかし、一緒に並んで(歩んで)仁・心の徳性を重ね高めることは難しい、と。|「論語」子張第十九 …
論語、素読会 然れども未だ仁ならず|「論語」子張第十九15 2025年10月28日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子游が言う、私の友達の子張は(人が)できにくいことを成し遂げることができる。そうであっても、未だに仁者とはいえないだろう、と。|「論語」子張第十九15 【現代に活かす論語】 …
論語、素読会 喪は哀を致して止む|「論語」子張第十九14 2025年10月25日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子游が言う、死者を悼み葬る「喪」は、かなしみを極めるだけである。|「論語」子張第十九14 【現代に活かす論語】家族、親戚の死にあたっては、ただ悲しみを深めるだけです。形式に …
論語、素読会 仕えて優なれば則ち学ぶ|「論語」子張第十九13 2025年10月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子夏が言う、仕官して充足すれば学ぶ。学んで充足すれば仕官する。|「論語」子張第十九13 【現代に活かす論語】社会人になって余裕ができ …
論語、素読会 始有り卒有る者は、其れ唯聖人か|「論語」子張第十九12 2025年10月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子游が言う、子夏の門人たちは掃除や応対、立ち居振る舞いについてはよくできている。しかしそれは、そもそも重要ではない。彼らが根源を究めている …
論語、素読会 大徳は閑を踰えず|「論語」子張第十九11 2025年10月12日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子夏が言う、人が生まれながらに重ねていく大きな徳性(仁・義・信・礼・智)は節度を超えてはいけない。日常の細かい礼節に過不足があったとしても、多少はよいだろうと。|「論語」子張第十 …
論語、素読会 君子信ぜられて而して後に其の民を労す|「論語」子張第十九10 2025年10月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子夏が言う、君子・徳の高い立派な人物は信頼されて(信頼関係を築いて)その後に、人民を労働させる。まだ信頼されていなければ、人民は自分たちを …
論語、素読会 言を知らざれば、以て人を知ること無きなり|「論語」堯曰第二十04 2025年11月22日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、天命を知らなければ、君子・人の上に立つ立派なリーダーである資格がない。礼楽、礼節や規範を知らなければ、一人前として世 …
論語、素読会 之を有司と謂う|「論語」堯曰第二十03 2025年11月22日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子張が孔先生に尋ねて言うには、どうしたら政治に(上手く)たずさわることができましょうかと。孔先生がおっしゃった、「五美」を尊び「四悪」を排除すれば、そのことによって政治にたずさわ …
論語、素読会 天下の民心を帰せん|「論語」堯曰第二十02 2025年11月20日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 おもり、ますなどの度量衡を厳正にし、法律や制度を明確にし、衰退した官職を復活させれば、天下の政治がうまく行われるだろう。滅んだ国を復興させ、後継者が絶えた家を引き継がせ、隠居して …
論語、素読会 周に大いなる賚有り。善人是れ富めり|「論語」堯曰第二十01 2025年11月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 尭帝が言われた、あぁ、なんじ舜よ、天にかわって国を治める役目が、なんじの身に下りてきた。確かに(政治の)中道を選び執り行え。天下が困窮すれ …
論語、素読会 之を如何ぞ其れ及ぶべけんや|「論語」子張第十九25 2025年11月15日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 陳子禽が子貢に告げて言うには、先生(子貢)は謙遜しています。仲尼(孔)先生がどうして先生より優れているのでしょうか、と。子貢が言う、君子・ …
論語、素読会 仲尼は日月なり|「論語」子張第十九24 2025年11月14日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 叔孫武叔が仲尼(孔子)を悪く言った。子貢が言った、(そのようなことは)なさらないといいと思います。仲尼先生を悪く言うべきではありません。他の賢者は小高い丘のようなものです。仲尼先 …
論語、素読会 子貢は仲尼より賢れり|「論語」子張第十九23 2025年11月12日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 魯の大夫・叔孫武叔が他の大夫に朝廷でこう語った、子貢は仲尼(孔子)より優れているなぁ、と。子服景伯がこれを子貢に伝えた。子貢は言う、それ(私と孔先生の能力)を家の周りの垣根に例え …
論語、素読会 夫子焉にか学ばざらん|「論語」子張第十九22 2025年11月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 衛の国の公孫朝が子貢に尋ねて言った、仲尼(孔子)はどこで誰に学んだのですか?と。子貢が答えて言う、周の文王と武王の道(文武の道)・正しい道義は亡びず人々の中に在ります。人徳がある …
論語、素読会 君子の過や、日月の食の如し|「論語」子張第十九21 2025年11月9日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子貢が言うには、君子・人の上に立つ立派な人の過ちは、太陽や月の欠け、つまり日蝕や月蝕のようなものだと。失敗すると人は皆、君子を見る。(間違 …
論語、素読会 天下の悪皆焉に帰す|「論語」子張第十九20 2025年11月6日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子貢が言うには、紂王の悪事はそれほどひどいものではなかった。これによって君子・人の上に立つ立派な人は(評価が)低い方に居ることをいやがった。天下の悪事がすべて紂王に集まったのであ …
論語、素読会 『楽』とは?|論語、素読会 2025年1月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「楽」(がく)は礼楽、孔子の時代に詩を歌いながら舞うこと。 人而不仁、如楽何。もし人において人を敬う心がなければ、祭礼の歌舞を行っても何になるのだろうか。人にして仁あらずん …
論語、素読会 杖を以て其の脛を叩く|「論語」憲問第十四45 2024年1月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 原壤(げんじょう)は両足を投げ出して(孔子を)待っていた。孔先生がおっしゃった、(お前は)幼いころには目上のひとに従順ではなく、成長してからも先人の教えを伝えることもなく、年老い …
論語、素読会 『恕』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「忠恕」(ちゅうじょ)の「忠」は誠実、「恕」は思いやり。ここでは「仁」を構成するものとして考えてもいいのではないか。 曾子曰、夫子之道、忠恕而已矣。曾子はこう答えた、孔先生 …
論語、素読会 『知』『智』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「知」(ち)は知者、知識があるもの。 択不處仁、焉得知。自ら選択して「仁」を自分のこころに置かないのであれば、どうして智があるもになり得ようか。択びて仁に處らずんば、焉んぞ …
論語、素読会 『忠』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「忠」はまごころ、まことの意、忠誠のこと。 孔子対曰、君使臣以礼、臣事君以忠。孔先生が答えられた、君子は待遇正しく臣下を使い、臣下はまことを以て君子に仕えればよろしいと思い …
論語、素読会 「論語」の登場人物|論語、素読会 2021年5月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔子(こうし)孔丘(こうきゅう)丘(きゅう)仲尼(ちゅうじ) 姓は孔、名は丘、字は仲尼(ちゅうじ)。仲は次男のこと。 魯(ろ)の襄公(じょうこう)の二十二年(前五五 …
論語、素読会 『義』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「義」は正しい行い、正しい道。 信近於義、言可復也。約束してそれが正しいことであれば、約束したことを実行するべきである。信義に近きときは、言復むべきなり|「論語」学而第一1 …
論語、素読会 『礼』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「礼」(れい)とは儒教の中で五常(仁・義・礼・智・信)として徳性を表すもの。礼節や葬祭の慣習などを敬う気持ちを指すだけではなく、広く秩序や規範なども含める。 礼之用和為貴、 …
論語、素読会 『道』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「道」(みち)はみち。 道聴而塗説、道を歩いているときに聴いて、そのまま出会った人に話してしまうことは、道に聴きて塗に説くは、|「論語」陽貨第十七14君子学以致其道。君子・ …
論語、素読会 『徳』とは?|論語、素読会 2021年2月24日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「徳」(とく)は人間が生まれながらに積み重ねていくもの。 民徳帰厚矣。人民は自然に徳を重ねて厚みを増していくものだ。民の徳厚きに帰す|「論語」学而第一09 徳之棄也。 …