論語、素読会 季康子盗を患えて、孔子に問う|「論語」顔淵第十二18 2023年5月22日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 季康子が盗賊(が多いの)を思い悩んで、孔子に尋ねられた。孔先生が答えて申し上げた、もしもあなたに欲が無ければ(あなたが無欲であることが伝わ …
論語、素読会 子帥いるに正しきを以てすれば|「論語」顔淵第十二17 2023年5月13日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 季康子が政治について孔子に尋ねた。孔先生が答えておっしゃった、政治は「正」である。あなた(子)が(国を)率いるのに公正さを用いれば、だれが …
論語、素読会 君子は人の美を成し、人の悪を成さず|「論語」顔淵第十二16 2023年5月12日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、君子(人の上に立つ立派なリーダー)はひとの長所を伸ばし、悪いところは伸ばさないようにする。小人(君子ではないひと)は …
論語、素読会 博く文を学びて、之を約するに礼を以てせば|「論語」顔淵第十二15 2023年5月11日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、広く文化・教養を学び、(自身を)引き締めるために礼儀や礼節を用いれば、(道から)外れることはないであろう。|「論語」 …
論語、素読会 之に居りて倦むこと無く、之を行うに忠を以てす|「論語」顔淵第十二14 2023年5月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子張が政治について尋ねた。孔先生がおっしゃった、その地位にいて怠ることなく、政治を行うにあたっては真心を持つことだと。|「論語」顔淵第十二 …
論語、素読会 必ずや訟無からしめんか|「論語」顔淵第十二13 2023年5月7日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、うったえを聞くのは、私も他の人と同じである。必ずやうったえがないように(世の中に)したい。|「論語」顔淵第十二13 …
論語、素読会 子路は諾を宿むること無し|「論語」顔淵第十二12 2023年5月7日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔先生がおっしゃった、短く効果的なことばで訴訟事件に判断を下すことができる者は、それは由(子路)であろうか。子路はひきうけたことをひきのば …
論語、素読会 君君たり、臣臣たり、父父たり、子子たり|「論語」顔淵第十二11 2023年5月6日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 斉の国の景公が政治について孔先生に尋ねられた。孔先生が答えておっしゃった、君主は君主らしく、臣下は臣下らしく、父は父らしく、子は子らしくと …
論語、素読会 徳を崇くし惑を辨ぜんことを問う|「論語」顔淵第十二10 2023年5月5日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子張は徳性を高くし迷いをなくすにはどうすべきか尋ねた。孔先生がおっしゃった、誠実さと約束を守り務めを果たすことを旨として正しい道へ向かうこ …
論語、素読会 百姓足らば、君孰と与にか足らざらん|「論語」顔淵第十二09 2023年4月30日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 哀公が有若に尋ねられた、今年は饑饉で財政が足りないのだが、どうすればいいか。有若が答えて言った、なぜ十分の一の税にしないのですかと。(哀公 …
論語、素読会 遠きを致さんには泥まんことを恐る|「論語」子張第十九04 2025年9月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子夏が言うには、技芸といえども必ず見るべきものはある。遠大なこと(志)を達成するには、(細かいことが)支障となって進まないのを恐れる。この …
論語、素読会 吾が聞く所に異なり|「論語」子張第十九03 2025年7月25日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子夏の弟子が友人との交際について子張に尋ねた。子張が言う、子夏は何と言われたかねと。(弟子が)答えて言う、子夏(先生)はこう言いました、よい人とは親しく付き合い、よくない人は遠ざ …
論語、素読会 徳を執ること弘からず、道を信ずること篤からずんば|「論語」子張第十九02 2025年7月23日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子張が言うには、人が生まれながらに積み重ねていき体得する「徳」を広く求めることなく、徳性を重ねながら進む正しい道を信じること誠心誠意でなけ …
論語、素読会 其れ可ならんのみ|「論語」子張第十九01 2025年7月20日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子張が言うには、才能・能力・見識を備えた人は、危機に出会ったら命を投げ出し、利益を得れば「義」正しいこと、道義を思い、祭祀にあたっては敬意を思い、葬祭のときには悲哀を思う。それで …
論語、素読会 周に八士有り|「論語」微子第十八11 2025年7月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 周(の時代)に、八人の才能を備えた人がいた。伯達・伯适・仲突・仲忽・叔夜・叔夏・季隨・季騧である。|「論語」微子第十八11 【現代に活かす論語】ー 【解釈】 伯 …
論語、素読会 周公魯公に謂いて曰わく|「論語」微子第十八10 2025年7月14日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 周公旦が魯公・子の伯禽に話しかけておっしゃるには、君子・人の上に立つ立派なリーダーは、その身内を見捨てず、大臣たちに採用されないことを不満 …
論語、素読会 大師摯は斉に適く|「論語」微子第十八09 2025年7月8日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 音楽師の長官・摯(し)は斉に行き、楽官の干(かん)は楚に行き、楽官の繚(りょう)は蔡に行き、楽官の缺(けつ)は秦に行き、鼓打ちの方叔は黄河のほとりに移り、鼓を鳴らす役の武(ぶ)は …
論語、素読会 可も無く不可も無し|「論語」微子第十八08 2025年6月29日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 世を逃れ隠居している人(で高名なのは)、伯夷・叔斉・虞仲・夷逸・朱張・柳下恵・少連であろう。孔先生がおっしゃった、その志を低くすることなく高く保って、自身を辱めなかったのは、伯夷 …
論語、素読会 道の行われざるや、已に之を知れり|「論語」微子第十八07 2025年6月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 子路が(孔子の)お供をしていて遅れた。老人が杖に竹かごを引っ掛けているのに出会った。子路が尋ねてこう言った、貴方様は我が師を見ませんでした …
論語、素読会 丘は与に易えざるなり|「論語」微子第十八06 2025年6月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 長沮と桀溺がならんで畑を耕していた。孔子はこのそばを過ぎるとき、子路を使わせて、渡し場への道を聞いた。長沮が言う、あの馬車で手綱を執るのは誰かと。子路は言った、孔丘ですと。(長沮 …
論語、素読会 『楽』とは?|論語、素読会 2025年1月10日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「楽」(がく)は礼楽、孔子の時代に詩を歌いながら舞うこと。 人而不仁、如楽何。もし人において人を敬う心がなければ、祭礼の歌舞を行っても何になるのだろうか。人にして仁あらずん …
論語、素読会 杖を以て其の脛を叩く|「論語」憲問第十四45 2024年1月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 原壤(げんじょう)は両足を投げ出して(孔子を)待っていた。孔先生がおっしゃった、(お前は)幼いころには目上のひとに従順ではなく、成長してからも先人の教えを伝えることもなく、年老い …
論語、素読会 『恕』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「忠恕」(ちゅうじょ)の「忠」は誠実、「恕」は思いやり。ここでは「仁」を構成するものとして考えてもいいのではないか。 曾子曰、夫子之道、忠恕而已矣。曾子はこう答えた、孔先生 …
論語、素読会 『知』『智』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「知」(ち)は知者、知識があるもの。 択不處仁、焉得知。自ら選択して「仁」を自分のこころに置かないのであれば、どうして智があるもになり得ようか。択びて仁に處らずんば、焉んぞ …
論語、素読会 『忠』とは?|論語、素読会 2021年9月17日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「忠」はまごころ、まことの意、忠誠のこと。 孔子対曰、君使臣以礼、臣事君以忠。孔先生が答えられた、君子は待遇正しく臣下を使い、臣下はまことを以て君子に仕えればよろしいと思い …
論語、素読会 「論語」の登場人物|論語、素読会 2021年5月18日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 孔子(こうし)孔丘(こうきゅう)丘(きゅう) 姓は孔、名は丘、字は仲尼(ちゅうじ)。仲は次男のこと。 魯(ろ)の襄公(じょうこう)の二十二年(前五五一)十月二十七日 …
論語、素読会 『義』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「義」は正しい行い、正しい道。 信近於義、言可復也。約束してそれが正しいことであれば、約束したことを実行するべきである。信義に近きときは、言復むべきなり|「論語」学而第一1 …
論語、素読会 『礼』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「礼」とは儒教の中で五常(仁・義・礼・智・信)として徳性を表すもの。礼節や葬祭の慣習などを敬う気持ちを指すだけではなく、広く秩序や規範なども含める。 礼之用和為貴、「礼」に …
論語、素読会 『道』とは?|論語、素読会 2021年3月2日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「道」(みち)はみち。 道聴而塗説、道を歩いているときに聴いて、そのまま出会った人に話してしまうことは、道に聴きて塗に説くは、|「論語」陽貨第十七14 「道」は道く( …
論語、素読会 『徳』とは?|論語、素読会 2021年2月24日 たなくらちあき [論語素読会]苟日新、日日新、又日新 「徳」(とく)は人間が生まれながらに積み重ねていくもの。 民徳帰厚矣。人民は自然に徳を重ねて厚みを増していくものだ。民の徳厚きに帰す|「論語」学而第一09 徳之棄也。 …