子張が政治について尋ねた。孔先生がおっしゃった、その地位にいて怠ることなく、政治を行うにあたっては真心を持つことだと。|「論語」顔淵第十二14
【現代に活かす論語】
政治とはその立場において怠ることなく、真心をもって行うことです。
『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討
06:55「顔淵第十二」後半14 – 24 素読
2023.05.15収録
【解釈】
子張(しちょう) … 姓は顓孫(せんそん)、名は師(し)、字は子張(しちょう)。孔子より四十八歳若い。「論語」の登場人物|論語、素読会
子張政を問う。子曰わく、之に居りて倦むこと無く、之を行うに忠を以てす。|「論語」顔淵第十二14
子張問政。子曰、居之無倦、行之以忠。
「政」(まつりごと)は政治。「居」(おる)はある地位や場所にある、いる。「倦」(うむ)は飽きる、おこたる。「忠」(ちゅう)はまごころ、まことの意、忠誠のこと。『忠』とは?|論語、素読会
子張が政治について尋ねた。孔先生がおっしゃった、その地位にいて怠ることなく、政治を行うにあたっては真心を持つことだと。
【解説】
孔子より四十八歳若い子張が尋ねた質問について孔子が答える場合は、分かりやすくシンプルなる傾向があるかも知れません。年長の弟子、子貢が年齢が近い子張と子夏について孔子に尋ねる章句では、子張はやり過ぎる(積極的)と評されています。「師はやり過ぎである|「論語」先進第十一15」「論語」の中にはそんな子張が孔子にいろいろ尋ねる場面が度々登場します。彼の質問を通じて孔子の教えをシンプルに受け取ることができるのです。
また若い子張の質問は、単に政治を志すものだけのものではなく、若者が仕事に向かう基本的な姿勢と受け取ることができると思います。。
「論語」参考文献|論語、素読会
顔淵第十二13< | >顔淵第十二15
【原文・白文】
子張問政。子曰、居之無倦、行之以忠。
(子張政を問う。子曰わく、之に居りて倦むこと無く、之を行うに忠を以てす。)
【読み下し文】
子張(しちょう)政(まつりごと)を問(と)う。子(し)曰(のたま)わく、之(これ)に居(お)りて倦(う)むこと無(な)く、之(これ)を行(おこな)うに忠(ちゅう)を以(もっ)てす。
「論語」参考文献|論語、素読会
顔淵第十二13< | >顔淵第十二15