論語、素読会

博く文を学びて、之を約するに礼を以てせば|「論語」顔淵第十二15

孔先生がおっしゃった、広く文化・教養を学び、(自身を)引き締めるために礼儀や礼節を用いれば、(道から)外れることはないであろう。|「論語」顔淵第十二15

【現代に活かす論語】
広く文化・教養を学び、礼儀・礼節で自身を律すれば、人の道から外れることはないでしょう。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討

10:35「顔淵第十二」後半14 – 24 素読
2023.05.15収録

【解釈】

子曰わく、博く文を学びて、之を約するに礼を以てせば、亦以て畔かざるべし。|「論語」顔淵第十二15
子曰、博学於文、約之以礼、亦可以弗畔矣夫。

「博」(ひろい)は広くいきわたるさま。「文」(ぶん)は礼楽制度、文化・教養・学術全般。「約」(やく)は制限する、一定の範囲を超えないようにひきしめる。「礼」(れい)は礼節、生活をする上での大切な規範。『礼』とは?|論語、素読会 「弗」は不。「畔」(そむく)は裏切る、そむく。

孔先生がおっしゃった、広く文化・教養を学び、(自身を)引き締めるために礼儀や礼節を用いれば、(道から)外れることはないであろう。

【解説】

二度目の登場です。子曰わく、君子は博く文を学び、之を約するに礼を以てせば、亦以て畔かざるべし。|「論語」雍也第六25 雍也第六では主語として「君子」が存在しますが、この章句にはありません。たまたま抜け落ちてしまったのでしょうか。
この章句は孔子の基で学ぶ際の心得だと思います。


「論語」参考文献|論語、素読会
顔淵第十二14< | >顔淵第十二16


【原文・白文】
 子曰、博学於文、約之以礼、亦可以弗畔矣夫。
<子曰、博學於文、約之以禮、亦可以弗畔矣夫。>

(子曰わく、博く文を学びて、之を約するに礼を以てせば、亦以て畔かざるべし。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、博(ひろ)く文(ぶん)を学(まな)びて、之(これ)を約(やく)するに礼(れい)を以(もっ)てせば、亦(また)以(もっ)て畔(そむ)かざるべし。


「論語」参考文献|論語、素読会
顔淵第十二14< | >顔淵第十二16


※Kindle版