論語、素読会

未だ与に議るに足らざるなり|「論語」里仁第四09

【原文】
 子曰、士志於道、而恥悪衣悪食者、未足与議也。
<子曰、士志於道、而恥惡衣惡食者、未足與議也。>

(子曰わく、士道に志して、悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議るに足らざるなり。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、士(し)道(みち)に志(こころざ)して、悪衣悪食(あくいあくしょく)を恥(hあ)ずる者(もの)は、未(いま)だ与(とも)に議(はか)るに足(た)らざるなり。

論語、素読会』
YouTube動画

00:00 章句の検討 里仁第四08
05:05 章句の検討 里仁第四09
13:25 「里仁第四」01-26 素読
2021.5.25収録


【解釈】

子曰、士志於道、而恥悪衣悪食者、未足与議也。

「道」(みち)とはひとが生まれながらに徳を重ねて進化していくこと、ものごとの道理。「士」(し)は道を志し修養をしているひと、官職についている人も指す。「悪衣悪食」(あくいあくしょく)は、貧しくて粗末な衣食というより、質素な衣服、粗食を指す。「与」(とも)は一緒に。「議」(はかる)は語ること。
孔先生がおっしゃった、道徳の道を志して修養をしている人物であっても、質素な衣服、粗食を恥じるようであれば、一緒に語る資格はない。


【解説】

いかに「道」を極めようと学びと実践を行っていても、自分の質素倹約を恥じるようではまだまだ足りないという孔子からのメッセージです。
弟子、門人に対しては、「士」は道を修養する同士。政治を司る役職にあっては、ひとの上に立つ人物に対して、どちらも自分事のように感じられるように「士」を選んだのではないでしょうか。
ここに論語のおもしろさを感じます。


「論語」参考文献|論語、素読会
里仁第四08< | >里仁第四10


【現代に活かす論語】
ひととして成長を望むなら、質素倹約を恥ずかしいと思わない。