論語、素読会

丘の学を好むに如かざるなり|「論語」公冶長第五28

孔先生がおっしゃった、10戸くらいの村では、必ず私くらいまことの忠信がある人はいるだろう。ただ私ほど学問が好きな人はいないだろう。|「論語」公冶長第五28

【現代に活かす論語】
生まれ持った誠実さや正しいことを信じる心は大切だが、それ以上に学び楽しむことが大切だ。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討
07:18 「公冶長第五」後半16-28 素読
2021.8.22収録

【解釈】

子曰わく、十室の邑、必ず忠信丘が如き者有らん。丘の学を好むに如かざるなり。|「論語」公冶長第五28
子曰、十室之邑、必有忠信如丘者焉。不如丘之好学也。

「室」(しつ)は戸。「邑」(ゆう)は村。「忠信」(ちゅうしん)は誠実さと信義でひとが生まれながら持っている素質。『忠』とは?|論語、素読会 『信』とは?|論語、素読会

孔先生がおっしゃった、10戸くらいの村では、必ず私くらいまことの忠信がある人はいるだろう。ただ私ほど学問が好きな人はいないだろう。

【解説】

孔子が自身のことをはっきりと明言している章句です。他の章句で人物批評をする場合にどうように具体的に例をあげて明言することを考えると、学問を好きになることが大事であると伝えたいのだと感じます。生まれながらに持つ誠実さと正しいことを信じる心は大事だが、それ以上に学び楽しむことが大切であると伝えたいのだと思います。


「論語」参考文献|論語、素読会
公冶長第五27< | >雍也第六01


【原文・白文】
 子曰、十室之邑、必有忠信如丘者焉。不如丘之好学也。
<子曰、十室之邑、必有忠信如丘者焉。不如丘之好學也。>

(子曰わく、十室の邑、必ず忠信丘が如き者有らん。丘の学を好むに如かざるなり。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、十室(じゅっしつ)の邑(ゆう)、必(かなら)ず忠信(ちゅうしん)丘(きゅう)が如(ごと)き者(もの)有(あ)らん。丘(きゅう)の学(がく)を好(この)むに如(し)かざるなり。


「論語」参考文献|論語、素読会
公冶長第五27< | >雍也第六01


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