論語、素読会

君子学びて以て其の道を致す|「論語」子張第十九07

子夏が言った、職人は仕事場に居てその役割を成す。君子・人の上に立つ立派なリーダーは学ぶことでその道を究める。|「論語」子張第十九07

【現代に活かす論語】
職人は仕事場においてその役割を完成する。人の上に立つ立派なリーダーは、学ぶことでその役割を究めるのです。

【解釈】

子夏(しか) … 商(しょう)。姓は卜(ぼく)、名は商(しょう)、字(あざな)は子夏(しか)。孔子より四十四歳年下。衛の人。つつましやかでまじめな人柄で、また消極的だったらしい。「論語」の登場人物|論語、素読会

子夏曰わく、百工肆に居て以て其の事を成す、君子学びて以て其の道を致す。|「論語」子張第十九07
子夏曰、百工居肆以成其事、君子学以致其道。

「百工」(ひゃっこう)は多くのいろいろな役職の官吏、百官。「肆」(みせ)は仕事場、作業所。「君子」(くんし)は徳の高いりっぱな人物、人の上に立つ立派な人、リーダー。「道」(みち)はみち。『道』とは?|論語、素読会

子夏が言った、職人は仕事場に居てその役割を成す。君子・人の上に立つ立派なリーダーは学ぶことでその道を究める。

【解説】

子夏の言葉は簡潔で分かりやすいです。学ぶことこそがリーダーを目指す孔子の門下生の役割であると言っています。


「論語」参考文献|論語、素読会
子張第十九06< | >子張第十九08


【原文・白文】
 子夏曰、百工居肆以成其事、君子学以致其道。
<子夏曰、百工居肆以成其事、君子學以致其道。>

(子夏曰わく、百工肆に居て以て其の事を成す、君子学びて以て其の道を致す。)
【読み下し文】
 子夏(しか)曰(い)わく、百工(ひゃっこう)肆(みせ)に居(い)て以(もっ)て其(そ)の事(こと)を成(な)す、君子(くんし)学(まな)びて以(もっ)て其(そ)の道(みち)を致(いた)す。


「論語」参考文献|論語、素読会
子張第十九06< | >子張第十九08


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