論語、素読会

小人の過つや、必ず文る|「論語」子張第十九08

子夏が言う、徳のないつまらない人物は必ず言い繕うとする。|「論語」子張第十九08

【現代に活かす論語】
徳が無い、つまらない人は、必ず言い繕おうとする。

【解釈】

子夏(しか) … 商(しょう)。姓は卜(ぼく)、名は商(しょう)、字(あざな)は子夏(しか)。孔子より四十四歳年下。衛の人。つつましやかでまじめな人柄で、また消極的だったらしい。「論語」の登場人物|論語、素読会

子夏曰わく、小人の過つや、必ず文る。|「論語」子張第十九08
子夏曰、小人之過也必文。

「小人」(しょうじん)は「君子」ではない人、徳のないつまらない人物。「文」(かざる)は表面をつくろう、覆い隠す。

子夏が言う、徳のないつまらない人物は必ず言い繕おうとする。

【解説】

子夏の言葉は簡潔です。小人というのは、君子以外の人を指します。人間は生まれながらにして徳を重ねていくべきである、目指すべきは君子であるということから、君子を目指すことを諦めた人やそもそも徳を重ねることをしない、分からない人を小人と呼びます。


「論語」参考文献|論語、素読会
子張第十九07< | >子張第十九09


【原文・白文】
 子夏曰、小人之過也必文。

(子夏曰わく、小人の過つや、必ず文る。)
【読み下し文】
 子夏(しか)曰(い)わく、小人(しょうじん)の過(あやま)つや、必(かなら)ず文(かざ)る。


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