孔先生がおっしゃった、(君子、人の上に立つ立派な人は)その人物自身の品行が正しければ、命令をしなくても(さまざま)行われる。その品行が正しくなければ、命令したとしてもだれも従わない。|「論語」子路第十三06
【現代に活かす論語】
組織の上に立つ者の品行が正しければ、命令をしなくても、部下の行動は正しく行われ、品行が正しくなければ、命令をしたとしてもだれも従わない。
『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討
04:40「子路第十三」前半01 – 15 素読
2023.07.26収録
【解釈】
子曰わく、其の身正しければ、令せずして行われ。其の身正しからざれば、令すと雖も従わず。|「論語」子路第十三06
子曰、其身正、不令而行。其身不正、雖令不従。
「令」(れい)は命令する、号令する。「身」(み)は自分の品行。
孔先生がおっしゃった、(君子、人の上に立つ立派な人は)その人物自身の品行が正しければ、命令をしなくても(さまざま)行われる。その品行が正しくなければ、命令したとしてもだれも従わない。
【解説】
孔子の言葉ですので、主語を「君子」としました。孔子とその門人たちが目指すのが君子です。そしてその対象は、部下である官吏であり、人民です。自らをまず律せよという孔子の考え方を示す章句です。現代の社会においても、組織の上に立つ者の心得として充分通用する考え方です。
【関連章句】
「政治は「正」である。あなた(子)が(国を)率いるのに公正さを用いれば、だれが敢えて不正をするだろうか。|「論語」顔淵第十二17」
「苟くも其の身を正しくせば、政に従うに於て何か有らん。其の身を正しくすること能わずんば、人を正しくすることを如何せん。|「論語」子路第十三13」
「論語」参考文献|論語、素読会
子路第十三05< | >子路第十三07
【原文・白文】
子曰、其身正、不令而行。其身不正、雖令不従。
<子曰、其身正、不令而行。其身不正、雖令不從。>
(子曰わく、其の身正しければ、令せずして行われ。其の身正しからざれば、令すと雖も従わず。)
【読み下し文】
子(し)曰(のたま)わく、其(そ)の身(み)正(ただ)しければ、令(れい)せずして行(おこな)われ。其(そ)の身(み)正(ただ)しからざれば、令(れい)すと雖(いえど)も従(したが)わず。
「論語」参考文献|論語、素読会
子路第十三05< | >子路第十三07