論語、素読会

子の慎む所は、斉、戦、疾|「論語」述而第七12

【原文】
 子之所慎、斉、戦、疾。
<子之所愼、齋、戰、疾。>

(子の慎む所は、斉、戦、疾。)
【読み下し文】
 子(し)の慎(つつし)む所(ところ)は、斉(さい)、戰(せん)、疾(しつ)。


「斉」(さい) … 物忌み(ものいみ)。神事などのため、ある期間、飲食・言行などを慎み、沐浴をするなどして、心身のけがれを除くこと。潔斎。斎戒。(「デジタル大辞泉」小学館)

【解釈】

子之所慎、斉、戦、疾。

「戦」(せん)は戦争。「疾」(しつ)は病気。
孔先生が最も慎んで行ったことは、祭祀の前に心身を清め汚れを除くこと、戦争に対して慎んで対処すること、病気に対して慎重にすることであった。


【解説】

孔子が「慎む」ことをあらためて考えてみます。祭祀を重んじることは、思慮深く生活を行うことや誠実に生きることにつながります。孔子の時代、戦争は身近で人々の生き死に、国の存亡に関わります。戦争に慎重になることは人民を愛することになるのです。病気に慎重なこと、いのちを大切にすることは、孔子が自身の志を達するためにも重要なことだと言えるでしょう。


「論語」参考文献|論語、素読会
述而第七11< | >述而第七13


【現代に活かす論語】
ひとが慎重に行うべきこととは、神仏や先人を敬うこと、争いごとへの対処、病気への備え対応です。