論語、素読会

吾未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり|「論語」子罕第九18

孔先生がおっしゃった、私はいままで美女を好むように道徳を好むひとを見たことがない。|「論語」子罕第九18

【現代に活かす論語】
女性にひかれるように道徳に自然と心ひかれる人物でありたい。

【解釈】

子曰わく、吾未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり。|「論語」子罕第九18
子曰、吾未見好徳如好色者也。

「未」はいままで…したことがないと訳す。「徳」(とく)はひとが生まれながらに重ねていく善い行い、道徳。『徳』とは?|論語、素読会 「好」(このむ)は愛する、深く心がひかれる。「色」(いろ)は女性の美貌、美女。

孔先生がおっしゃった、私はいままで美女を愛するように道徳に心がひかれるひとを見たことがない。

【解説】

「好」をどのように解釈するかは解釈側の判断によると思いますが、美女に心がひかれるのと同様に「徳」というのは魅力的なものなのであるという解釈をしてみました。
「史記」にもこの章句は登場します。孔子が衛の国に滞在中、霊公と夫人の南子の車の後ろに乗車させられて街の中をあちこち巡り回りました。(霊公は南子に溺れて政治をないがしろにしていたとされ、その南子も若い宋朝と不貞を重ねていたとされます。)この場面のすぐ後にこの章句が記載されているのですが、孔子が実際にこの直後に話したとすると解釈に影響しますが、あえて前後の場面を限定せずに解釈してみました。


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子罕第九17< | >子罕第九19


【原文・白文】
 子曰、吾未見好徳如好色者也。
<子曰、吾未見好徳如好色者也。>

(子曰わく、吾未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、吾(われ)未(いま)だ徳(とく)を好(この)むこと色(いろ)を好(この)むが如(ごと)くする者(もの)を見(み)ざるなり。


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