論語、素読会

人にして仁あらずんば、礼を如何にせん|「論語」八佾第三03

【原文】
 子曰、人而不仁、如礼何。人而不仁、如楽何。
<子曰。人而不仁。如禮何。人而不仁。如樂何。>
(子曰わく、人にして仁あらずんば、礼を如何にせん。人にして仁ならずんば、楽を如何にせん。)

『論語、素読会の素』
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00:00​ 章句の検討

13:55​ 「八佾第三」01-26 素読
2021.4.5収録


【解釈】

子曰、人而不仁、如礼何。

「仁」(じん)は人を敬う心、慮(おもんぱか)る心。「礼」(れい)は儀礼、規範、礼儀。
孔先生がおっしゃった、もし人において人を敬う心がなければ、いかに儀礼を形式的に行っても何になるのだろうか。

人而不仁、如楽何。

「楽」(がく)は礼楽、孔子の時代に詩を歌いながら舞うこと。
もし人において人を敬う心がなければ、祭礼の歌舞を行っても何になるのだろうか。


【解説】

孔子が生まれ育ち、50歳代の定公の時代には任用された「魯」という国では、古く桓公という天子の子孫たち(公族)が、天子を無視して自分たちに都合のいいように政治を執り行っていました。「礼楽」という先祖を祭る祭礼の儀礼や歌舞をあたかも自分たちが天子かのように執り行い、僭越な行為を繰り返していました。そういった彼らの様子に対して、いくら祭礼を執り行っても心根に「仁」の気持ち、人を思いやったり敬う気持ちがなければ何にもならない。そう、孔子は伝えているのです。


「論語」参考文献|論語、素読会
八佾第三02< | >八佾第三04


【現代に活かす論語】
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