孔先生がおっしゃった、晋の文公はあざむいて、正しくない。斉の桓公は正しくてあざむかない。|「論語」憲問第十四16
【現代に活かす論語】
あざむいて正しい道を歩まない者、正しい道を行きあざむかない者。
『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討
04:55「憲問第十四」前半01 – 21 素読
2023.12.14収録
【解釈】
文公(ぶんこう) … 晋(しん)の公。春秋時代の五覇の一人。「論語」の登場人物|論語、素読会
桓公(かんこう) … 斉(せい)の公。春秋の五覇の一人で、晋(しん)の文公(ぶんこう)とともにもっとも勢力があった。「論語」の登場人物|論語、素読会
五覇(ごは) … 斉(せい)の桓公、晋(しん)の文公、秦(しん)の穆公(ぼくこう)、宋(そう)の襄公(じょうこう)、楚(そ)の荘王(そうおう)
子曰わく、晋の文公は譎りて正しからず。斉の桓公は正しくして譎らず。|「論語」憲問第十四16
子曰、晋文公譎而不正。斉桓公正而不譎。
「譎」(いつわり)はだます、あざむく。
孔先生がおっしゃった、晋の文公はあざむいて、正しくない。斉の桓公は正しくてあざむかない。
【解説】
孔子が生きた時代より少し前の五覇についての記述です。この章句も含め孔子が生きた時代から考えた場合の近代の話題から学ぶことがあったと思います。
「左伝」にこの章句を裏付ける記述があるそうです。
「論語」参考文献|論語、素読会
憲問第十四15< | >憲問第十四17
【原文・白文】
子曰、晋文公譎而不正。斉桓公正而不譎。
<子曰、晉文公譎而不正。齊桓公正而不譎。>
(子曰わく、晋の文公は譎りて正しからず。斉の桓公は正しくして譎らず。)
【読み下し文】
子(し)曰(のたま)わく、晋(しん)の文公(ぶんこう)は譎(いつわ)りて正(ただ)しからず。斉(せい)の桓公(かんこう)は正(ただ)しくして譎(いつわ)らず。
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