論語、素読会

是れ吾が憂なり|「論語」述而第七03

孔先生がおっしゃった、徳性を修めることができないこと、学問を究められないこと、正しいことを聞いてもそれを行うことができないこと、悪い行いを改めることができないこと、これが私が心配することである。|「論語」述而第七03

【現代に活かす論語】
仁徳を重ねられないこと、勤勉でないこと、善い行動にうつせないこと、悪い行動をあらためられないこと、常に自己の心配ごととして行動したい。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討
04:25 「述而第七」前半01-23 素読
2021.10.08収録

【解釈】

子曰わく、德の修まらざる、学の講せざる、義を聞きて徙る能わざる、不善の改むる能わざる、是れ吾が憂なり。|「論語」述而第七03
子曰、德之不修、学之不講、聞義不能徙、不善不能改、是吾憂也。

「徳」(とく)はひとが生まれながらに重ねていく善い行い、道徳。『徳』とは?|論語、素読会 「講」(こう)は習う、究める。「義」(ぎ)は正しいこと。道義。『義』とは?|論語、素読会 「徙」(うつる)は移る、行う。

孔先生がおっしゃった、徳性を修めることができないこと、学問を究められないこと、正しいことを聞いてもそれを行うことができないこと、悪い行いを改めることができないこと、これが私が心配することである。

【解説】

孔子の謙虚な心のうちを知ることができる章句です。孔子も日々葛藤しながら生きていたということでしょう。


「論語」参考文献|論語、素読会
述而第七02< | >述而第七04


【原文・白文】
 子曰、德之不修、学之不講、聞義不能徙、不善不能改、是吾憂也。
<子曰、德之不脩、學之不講、聞義不能徙、不善不能改、是吾憂也。>

(子曰わく、德の修まらざる、学の講せざる、義を聞きて徙る能わざる、不善の改むる能わざる、是れ吾が憂なり。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、德(とく)の修(おさ)まらざる、学(がく)の講(こう)せざる、義(ぎ)を聞(き)きて徙(うつ)る能(あた)わざる、不善(ふぜん)の改(あらた)むる能(あた)わざる、是(こ)れ吾(わ)が憂(うれい)なり。


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