論語、素読会

教有りて類無し|「論語」衛霊公第十五39

孔先生がおっしゃった、(人は)教育による成長の差があるが、生まれたときの区別はない。|「論語」衛霊公第十五39

【現代に活かす論語】
ひとは生まれた時点での区別はなく、なにを教わったかによる差が生まれる。

【解釈】

子曰わく、教有りて類無し。|「論語」衛霊公第十五39
子曰、有教無類。

「教」(おしえ)は、教え導き、教育。「類」(るい)は、種類、品種。

孔先生がおっしゃった、(人は)教育による成長の差があるが、生まれたときの区別はない。

【解説】

「有」「無」の対比を何に求めるかが解釈のポイントになると思います。「無類」は人に種類がないということですが、これは生まれた環境による違いがないということや、区別がないということですので、「有教」は教育によって人の区別、つまり成長があると解釈しています。


「論語」参考文献|論語、素読会
衛霊公第十五38< | >衛霊公第十五40


【原文・白文】
 子曰、有教無類。

(子曰わく、教有りて類無し。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、教(おしえ)有(あ)りて類(るい)無(な)し。


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衛霊公第十五38< | >衛霊公第十五40


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