論語、素読会

君子は上達し小人は下達す|「論語」憲問第十四24

孔先生がおっしゃった、人の上に立つ立派な人・君子は、徳を積むように努め向上し、君子以外の一般の人は努力をしないので向上しない。(むしろ衰退する。)|「論語」憲問第十四24

【現代に活かす論語】
人の上に立つ立派な人は自ら努力し向上していくが、目標に向かって努力をしない人はむしろ衰頽していく。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討

04:30「憲問第十四」後半22 – 46 素読
2024.1.12収録

【解釈】

子曰わく、君子は上達し、小人は下達す。|「論語」憲問第十四24
子曰、君子上達、小人下達。

「君子」(くんし)は人の上に立つ立派な人。「小人」(しょうじん)は君子以外の人。「上達」(じょうたつ)は士君子が徳を積み仁や義に通じるよう努める。「下達」(かたつ)は上達の対義語。

孔先生がおっしゃった、人の上に立つ立派な人・君子は、徳を積むように努め向上し、君子以外の一般の人は努力をしないので向上しない。(むしろ衰退する。)

【解説】

君子は孔子と弟子たちが目指す人物像です。私は「人の上に立つ立派な人・リーダー」と解釈しています。この君子が上達するとすればそれは徳性を高めることです。この章句で伝えたいことは、小人が下達すること。つまり君子を目指さない一般の人(小人)は努力をしないのですが、それが現状維持ではなくむしろ下降する衰退するという点です。必ずしも君子にならなくてもよいですが、目指すことで自分の徳性を少しでも高めたり維持できるよう努めたいものです。


「論語」参考文献|論語、素読会
憲問第十四23< | >憲問第十四25


【原文・白文】
 子曰、君子上達、小人下達。

(子曰わく、君子は上達し、小人は下達す。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、君子(くんし)は上達(じょうたつ)し、小人(しょうじん)は下達(かたつ)す。


「論語」参考文献|論語、素読会
憲問第十四23< | >憲問第十四25


※Kindle版