論語、素読会

子夏孝を問う。子曰わく、色難し|「論語」為政第二08

【原文】
 子夏問孝。子曰、色難。有事弟子服其労、有酒食先生饌。曽是以為孝乎。
<子夏問孝。子曰、色難。有事弟子服其勞、有酒食先生饌。曾是以爲孝乎。>
(子夏孝を問う。子曰わく、色難し。事あれば弟子其の労に服し、酒食あれば先生に饌す。曽ち是を以て孝と為すか。)

『論語、素読会の素』
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15:30​ 「為政第二」01-24 素読
2021.3.16収録


子夏 … 姓は卜、名は商、字は子夏。孔子より40余歳若い。真面目な人柄で消極的な面もあった。

【解釈】

子夏問孝。子曰、色難。

「孝」とは孝行のこと。「色」は顔色、顔つきや振る舞い。『孝』とは?|論語、素読会
子夏が孝行は何かと尋ねた。孔先生がおっしゃった、親に対する顔色、顔つきや振る舞いは難しいものだ、と。

有事弟子服其労、有酒食先生饌。

「弟子」(ていし)は若者の意。「労」は務める。「服」は代わってつとめる。「酒食」(しゅし)は食べ物。「先生」は先に生まれた者、父や兄。「饌」(せんす)は食事をすすめること。
何か用事があれば、若い者が代わって務めを行い、ご馳走があればまず先輩にすすめる。

曽是以為孝乎。

「曽」(すなわち)。
どうしてこれだけで孝行だと言うことができるだろうか。
これは、逆説的な表現なので、楽しそうな顔色、顔つきや振る舞いで行ってこそ孝行である。となる。


親をいろいろ助けて行うにしても、不貞腐れるのではなく、和やかに行うことが親孝行です。為政第二08 -論語素読会-

【解説】

「楽しそうな顔色、顔つきや振る舞いで行ってこそ孝行である。」身近な親に対してさえも不躾な態度を控えようという教え。何を行うにも顔つきや振る舞いが大事であるということです。


「論語」参考文献|論語、素読会
為政第二07< | >為政第二09


【現代に活かす論語】
親孝行とは、親に代わって用事や務めを行い美味しいものも年長者に勧める。それを笑顔で和んで行うのが孝行である。
決められたことをただ行うのではなく、真心を持って行うのがよい。