孔先生がおっしゃった、天命を知らなければ、君子・人の上に立つ立派なリーダーである資格がない。礼楽、礼節や規範を知らなければ、一人前として世間に立つことができない。言葉を知らなければ、ひとを知ることができない、と。|「論語」堯曰第二十04
【現代に活かす論語】
天命を知らなければ人の上に立つ立派なリーダーの資格がありません。礼節や規範を知らなければ一人前として独り立ちできません。言葉を知らなければ、人と知り合い分わかり合うことができません。
【解釈】
孔子曰わく、命を知らざれば、以て君子たること無きなり。礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知ること無きなり。|「論語」堯曰第二十04
孔子曰、不知命、無以為君子也。不知礼、無以立也。不知言、無以知人也。
「命」(めい)は天から示された意志。「君子」(くんし)は徳の高いりっぱな人物、人の上に立つ立派な人、リーダー。「礼」(れい)とは儒教の中で五常(仁・義・礼・智・信)として徳性を表すもの。礼節や葬祭の慣習などを敬う気持ちを指すだけではなく、広く秩序や規範なども含める。『礼』とは?|論語、素読会 「立」(たつ)は一人前となる。「言」(げん)は話しことば、ことば。
孔先生がおっしゃった、天命を知らなければ、君子・人の上に立つ立派なリーダーである資格がない。礼楽、礼節や規範を知らなければ、一人前として世間に立つことができない。言葉を知らなければ、ひとを知ることができない、と。
【解説】
論語の最後の章句です。天を知り、礼を知り、言を知るという内容で締めています。天命を知り君子を目指した孔子自身。礼楽を知ること、先人の知恵を学ぶことが孔子の身を立てる基本であったこと。そして、人を知るという部分が教育者孔子の姿を象徴していると思います。
【原文・白文】
孔子曰、不知命、無以為君子也。不知礼、無以立也。不知言、無以知人也。
<孔子曰、不知命、無以爲君子也。不知禮、無以立也。不知言、無以知人也。>
(孔子曰わく、命を知らざれば、以て君子たること無きなり。礼を知らざれば、以て立つこと無きなり。言を知らざれば、以て人を知ること無きなり。)
【読み下し文】
孔子(こうし)曰(のたま)わく、命(めい)を知(し)らざれば、以(もっ)て君子(くんし)たること無(な)きなり。礼(れい)を知(し)らざれば、以(もっ)て立(た)つこと無(な)きなり。言(げん)を知(し)らざれば、以(もっ)て人(ひと)を知(し)ること無(な)きなり。


