論語、素読会

学を好むと謂うべきのみ|「論語」子張第十九05

子夏が言った、日々自分が知らないところを知り、月々自分が知るところを忘れることがないようにする。(こうすれば)学ぶことを好むと言えるだろう。|「論語」子張第十九05

【現代に活かす論語】
毎日、常々、自分が知らないことを知り、自分が得た知識を忘れないようにする。これこそ学びを好むということでしょう。

【解釈】

子夏(しか) … 商(しょう)。姓は卜(ぼく)、名は商(しょう)、字(あざな)は子夏(しか)。孔子より四十四歳年下。衛の人。つつましやかでまじめな人柄で、また消極的だったらしい。「論語」の登場人物|論語、素読会

子夏曰わく、日に其の亡き所を知り、月に其の能くする所を忘るること無し、学を好むと謂うべきのみ。|「論語」子張第十九05
子夏曰、日知其所亡、月無忘其所能、可謂好学也已矣。

「其」(その)はわたし(われわれ)の、あなた(たち)の、かれ(ら)の、それ(ら)の。所有や所属関係を表し、修飾語となる。「亡」(ない)は記憶からなくなる、わすれる。「能」(よくす)はできる、能力がある。

子夏が言った、日々自分が知らないところを知り、月々自分が知るところを忘れることがないようにする。(こうすれば)学ぶことを好むと言えるだろう。

【解説】

「亡」「能」という対比を、「知る」と解釈しています。「学を好むと言うべき」という結びの言葉によって、学ぶことを好むということ、知ることを好むという解釈です。


「論語」参考文献|論語、素読会
子張第十九04< | >子張第十九06


【原文・白文】
 子夏曰、日知其所亡、月無忘其所能、可謂好学也已矣。
<子夏曰、日知其所亡、月無忘其所能、可謂好學也已矣。>

(子夏曰わく、日に其の亡き所を知り、月に其の能くする所を忘るること無し、学を好むと謂うべきのみ。)
【読み下し文】
 子夏(しか)曰(い)わく、日(ひ)に其(そ)の亡(な)き所(ところ)を知(し)り、月(つき)に其(そ)の能(よ)くする所(ところ)を忘(わす)るること無(な)し、学(がく)を好(この)むと謂(い)うべきのみ。


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