論語、素読会

子、子賤を謂う、君子なるかな若き人|「論語」公冶長第五03

【原文】
 子謂子賤、君子哉若人。魯無君子者、斯焉取斯。

(子、子賤を謂う、君子なるかな若き人。魯に君子者無くんば、斯れ焉くにか斯を取らん。)
【読み下し文】
 子(し)、子賤(しせん)を謂(い)う、君子(くんし)なるかな若(かくのごと)き人(ひと)。魯(ろ)に君子者(くんししゃ)無(な)くんば、斯(こ)れ焉(いず)くにか斯(これ)を取(と)らん。

『論語、素読会』
YouTube動画
00:00 章句の検討
06:35 「公冶長第五」前半01-15 素読
2021.6.28収録


子賤(しせん) … 姓は宓(ふく)、名は不斉(ふせい)、字は子賤(しせん)。孔子より四十九歳若い。「論語」の登場人物|論語、素読会

【解釈】

子謂子賤、君子哉若人。魯無君子者、斯焉取斯。

「謂」(いう)は批評する。「君子」(くんし)は人の上に立つ立派な人。「若人」(かくのごときひと)はこのようなひと。「魯」(ろ)は国の名前。孔子が生まれ、50歳代には大夫として任官した国でもある。「焉」(いずくにか)はどのようにして。「斯」(これ)は、一番目が子賤を指し、二番目は君子としての徳性。
孔先生が子賤の人柄を批評して、「君子(人の上に立つ立派な人)とは彼のようなひとをいうのだなぁ。もし魯に君子と呼べるひとが居なければ、彼はどうしてあのような立派な徳性を得ることができただろうか。


【解説】

子賤が君子人となった背景には、交際する相手に恵まれたのだと、子賤に交際について尋ねた孔子は考えたそうです。家庭での親にたいする「孝」、兄弟に対する「悌」、外で交わる友人たちから影響を受けて、彼の徳性が醸成されたと考えたのです。
私たちも交際には気を使うべきなのだと思います。


「論語」参考文献|論語、素読会
公冶長第五02< | >公冶長第五04


【現代に活かす論語】
能力が高く立派なまさに君子というべき人は、同じような立派な人たちとの交際がなければその能力を得ることができなかっただろう。