論語、素読会

吾日に吾が身を三省す|「論語」学而第一04

曾子曰、吾日三省吾身。為人謀而不忠乎、与朋友交而不信乎、伝不習乎。
(曾子曰く、吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。)

『論語、素読会の素』
是非!素読をしてみてください。

00:00​ 「学而第一」01-16 素読
08:45​ 章句の検討
17:30​ 三省堂書店の由来
2021.2.18収録

曾子(そうし) … 姓は曾、名は参、字は子輿。孔子より46歳若い。孔子の教えを伝えた第一人者と言われています。

吾日三省吾身、

曾子は言います。私(曾子)は毎日反省します。

為人謀而不忠乎、

「忠」とは、誠意のある対応を尽くす気持ちであったり、真心から行なうこと。忠実さ。 『忠』とは?|論語、素読会
人のためを思ったり相談にのったときに誠意があったか?と。

与朋友交而不信乎、

「信」とは、信頼に足る行動をとることや、嘘をつかないこと。 『信』とは?|論語、素読会
友だちと話していて嘘をつかなかったか?と。

伝不習乎。

習ってもいないことを伝えなかったか?と。

「三省」がこの三つの反省を指すのか、それとも日に三度反省するという回数を表すのか考えました。
孔子の教えを伝えた第一人者と言われる曾子は、74歳まで生きた孔子の晩年に弟子になりました。20歳のときに出会ったとしても、孔子はすでに66歳。
その曾子が孔子に代わって弟弟子たちに伝える言葉だと想像すると、まず第一に人に相対する際の三つの心がけに思えます。
そしてこの句を読み下し意味を伝えた多くの先輩たちは、回数としての「三省」の中に「たびたび」という意味を見いだすことによって、各々のご経験を伝えようとしているのではないかと思うのです。
ただ、三つのことを反省しようとするのでなく、その都度都度で忘れないように心がけることこそ大切だという教え。それだけ自分にうそを付かずに生活するのは難しいのだと、解釈に添えて伝えてくださろうとしているのではないかと思い至ったのです。

三省堂書店の社名の元になった章句として有名です。


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