論語、素読会

吾は周に従わん|「論語」八佾第三14

【原文】
 子曰、周監於二代、郁郁乎文哉。吾従周。
<子曰。周監於二代。郁郁乎文哉。吾從周。>

(子曰わく、周は二代に監みて、郁郁乎として文なるかな。吾は周に従わん。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、周(しゅう)は二代(にだい)に監(かんが)みて、郁郁乎(いくいくこ)として文(ぶん)なるかな。吾(われ)は周(しゅう)に従(したが)わん。

『論語、素読会』
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00:00​ 章句の検討
11:00​ 「八佾第三」01-26 素読
2021.4.19収録


「周」(しゅう) … 周王朝のこと。元々殷(いん)に臣事した一諸侯だったが、文王(ぶんおう)の時代には領内がよく治まっていた。文王の子、武王(ぶおう)は殷の紂王(ちゅうおう)を討って滅ぼしたのが、紀元前1120年である。

「郁郁乎」(いくいくことして) … あや模様が美しくさかんな形容
「文」(ぶん) … あや模様。文化の美しく盛んなこと。

【解釈】

子曰、周監於二代、郁郁乎文哉。吾従周。

「監」(かんがみる)は観察すること、手本としてみる。「二代」は周代以前の「夏」(か)と「殷」(いん)のこと。
孔先生がおっしゃった、周は夏と殷の二代を手本として、素晴らしい文化を建設した。私は周の文化、礼法に従いたい。


【解説】

孔子は周代の礼制を手本にしていたと伝わっており、それを裏付ける章句です。
周代に整っていた制度や礼儀、祭礼は、周の前の殷やさらに前の夏から受け継がれたものだとの認識は、八佾第三09でも語られています。この章句では明確にその周代の文化、礼制を手本にしていると言っているのです。
さて、その表現についてですが、あや模様に例えて周代を称えています。規則正しく繰り返される模様は礼節が整っていることを印象づけます。そんな制度、規律を孔子が手本にしている、そういう章句だと思います。


「論語」参考文献|論語、素読会
八佾第三13< | >八佾第三15


【現代に活かす論語】
過去の歴史において手本とすべき制度や規範を明確にするとよい。なぜなら、孔子もそうしていたからである。