論語、素読会

仁に里るを美と為す|「論語」里仁第四01

【原文】
 子曰、里仁為美。択不處仁、焉得知。
<子曰、里仁爲美。擇不處仁、焉得知。>

(子曰わく、仁に里るを美と為す。択びて仁に處らずんば、焉んぞ知なるを得ん。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、仁(じん)に里(お)るを美(び)と為(な)す。択(えら)びて仁(じん)に處(お)らずんば、焉(いずく)んぞ知(し)なるを得(え)ん。

『論語、素読会』
YouTube動画

00:00 章句の検討
05:15 「里仁第四」01-26 素読
2021.5.10収録


【解釈】

子曰、里仁為美。

「仁」(じん)は論語で大切にしている言葉、愛、人を思いやる心です。『仁』とは?|論語、素読会 「里」(おる)は居るの意。
孔先生がおっしゃった、「仁」の心を自分に置いている(自分の身についている)ことが美しい。

択不處仁、焉得知。

「択」は分別してえらび分ける、選択する。「處」(よる)は居ると同じ。「知」(ち)は知者、智があるもの。「焉得」(いずくんぞ〜なるをえん)は、どうして〜であることができようか、という反語。
自ら選択して「仁」を自分のこころに置かないのであれば、どうして智があるもになり得ようか。


【解説】

里仁篇は「仁」ついてまとめています。その第一の章句で、孔子は「仁」は自分の意思で自分の中に置くことができると言っています。そしてそれを行わないのであれば、知者ではないと、知者にはなり得ないと言っているのです。

知者、叡智を備えている者は、同時に「仁」の心を持つはずである。知者は慈悲深く、人を思いやり、人を愛する心を持っているというのが、孔子の教えなのです。


「論語」参考文献|論語、素読会
八佾第三26< | >里仁第四02


【現代に活かす論語】
勉強をしている学んでいるといっても、思いやりや愛情を大事にしないひとは、本当の知識を得ているとは言い難い。