論語、素読会

久しくして之を敬す|「論語」公冶長第五17

【原文】
 子曰、晏平仲、善与人交。久而敬之。
<子曰、晏平仲、善與人交。久而敬之。>

(子曰わく、晏平仲、善く人と交わる。久しくして之を敬す。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、晏平仲(あんぺいちゅう)、善(よ)く人(ひと)と交(まじ)わる。久(ひさ)しくして之(これ)を敬(けい)す。

『論語、素読会』
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00:00 章句の検討
05:45 「公冶長第五」前半16-28 素読
2021.7.20収録


晏平仲(あんへいちゅう) … 姓は晏、名は嬰(えい)、字は仲、贈り名は平。斉の大夫。霊公(れいこう)、荘公(そうこう)、景公(けいこう)の三代に仕えた。

【解釈】

子曰、晏平仲、善与人交。久而敬之。

「交」(まじわる)は交際。前提として善く交際することはむずかしいと考える。
孔先生がおっしゃった、斉の大夫、晏平仲は人と交際する道理をわきまえていた。久しい間柄であっても敬うことを忘れない。


【解説】

孔子の人物評は、論語の中に突如として現れます。前後の文脈が分からないのでどんな場面での話なのか、その背景については文献を参考にする他ありません。このブログではできるだけ章句だけで、解釈を試みたいと思っています。
「交際」で大切にすべきは、久しい間柄でも敬うという点。これは「仁」の心だと思います。それを持つ晏平仲は仁者だったのかも知れません。ただ、孔子は仁者であるかどうかより、晏平仲を通して「交際」における「仁」とはどういうものかその一端を門人たちに伝えたかったのではないでしょうか。


「論語」参考文献|論語、素読会
公冶長第五16< | >公冶長第五18


【現代に活かす論語】
久しい間柄であっても敬うことを忘れない。人と交際する際にわきまえたい。