大惨事があった9月11日の翌12日、某TV局で打合せがありました。繰り返される映像を背にしながらそのTV局の方は言いました。「これは報道なんだろうか。」
昨年の3月11日の時も、この方の言葉を思い出し、TVの電源を切りました。
先日、ある噺家さんが「一番悪いのはマスコミじゃないんだろうか。」と今の世の中、政治の問題に触れて、おっしゃっていました。
右にあるものを左に移動すること、そこにあるものをそのまま伝えるのが、マスコミの報道だという勘違いが続けば、既存のメディアがインターネットに凌駕されるのは必然です。
意思を持ち覚悟を持って取捨選択し、成形して伝えることができれば、新聞、テレビ、出版を求める声はなくならないと思います。
でもその前に、マスコミを取捨選択する権利、テレビのリモコンを握っているのは、私たち自身だということを、決して忘れてはいけないと思います。