論語、素読会

唯上知と下愚とは移らず|「論語」陽貨第十七03

孔先生がおっしゃった、ただすぐれた聖人ととてつもない愚か者は(自ら)変わらない。|「論語」陽貨第十七03

【現代に活かす論語】
ただ有能な人と、とてつもない愚か者は、自ら変わろうとしない点で同じである。

【解釈】

子曰わく、唯上知と下愚とは移らず。|「論語」陽貨第十七03
子曰、唯上知与下愚不移。

「上知」(じょうち)は知力がすぐれたさま・人、多くは聖人を指す。「下愚」(かぐ)はとてつもない愚か者。「移」(うつる)は本来の位置からうごかす、改変する。

孔先生がおっしゃった、ただすぐれた聖人ととてつもない愚か者は(自ら)変わらない。

【解説】

努力する普通の人には敵わないという意味だと思います。孔子ならではの表現です。


「論語」参考文献|論語、素読会
陽貨第十七02< | >陽貨第十七04


【原文・白文】
 子曰、唯上知与下愚不移。
<子曰、唯上知與下愚不移。>

(子曰わく、唯上知と下愚とは移らず。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、唯(ただ)上知(じょうち)と下愚(かぐ)とは移(うつ)らず。


「論語」参考文献|論語、素読会
陽貨第十七02< | >陽貨第十七04


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