論語、素読会

衆之を悪むも必ず察し、衆之を好むも必ず察す|「論語」衛霊公第十五28

孔先生がおっしゃった、多くの人が憎んでも必ず照査し、多くの物が好んでも必ず調査する。|「論語」衛霊公第十五28

【現代に活かす論語】
大勢の人からの評価が悪くても、必ず自分自身で調査し、大勢の人の評価がよくても、必ず自分で調査し判断する。他人の評価に惑わされない。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討

06:50「衛霊公第十五」後半23 – 43素読
2024.6.17収録

【解釈】

子曰わく、衆之を悪むも必ず察し、衆之を好むも必ず察す。|「論語」衛霊公第十五28
子曰、衆悪之必察焉、衆好之必察焉。

「衆」(しゅう)は多くの人々。「悪」(にくむ)はにくむ、嫌がる。「察」(さっする)は考察する、調査する。

孔先生がおっしゃった、多くの人が憎んでも必ず照査し、多くの物が好んでも必ず調査する。

【解説】

他人の評価に関わらず、必ず自分で調べて評価を下すという章句です。それが多くの人による評価であってもです。「子曰わく、惟仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む。|「論語」里仁第四03」この章句では、よくひとを好み、よくひとを憎むことができるのが仁者であると言います。孔子は本章句のように心がけることで、仁者に成長するように、弟子たちにも孔子自身にも問いかけているのだと思います。


「論語」参考文献|論語、素読会
衛霊公第十五27< | >衛霊公第十五29


【原文・白文】
 子曰、衆悪之必察焉、衆好之必察焉。
<子曰、衆惡之必察焉、衆好之必察焉。>

(子曰わく、衆之を悪むも必ず察し、衆之を好むも必ず察す。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、衆(しゅう)之(これ)を悪(にく)むも必(かなら)ず察(さっ)し、衆(しゅう)之(これ)を好(この)むも必(かなら)ず察(さっ)す。


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衛霊公第十五27< | >衛霊公第十五29


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