論語、素読会

父母は唯だ其の疾を之れ憂う|「論語」為政第二06

【原文】
 孟武伯問孝。子曰、父母唯其疾之憂。

(孟武伯孝を問う。子曰わく、父母は唯だ其の疾を之れ憂う。)
【読み下し文】
 孟武伯(もうぶはく)孝(こう)を問(と)う。子(し)曰(のたま)わく、父母(ふぼ)は唯(ただ)だ其(そ)の疾(やまい)を之(こ)れ憂(うれ)う。

『論語、素読会』
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00:00​ 章句の検討 為政第二05

14:45​ 章句の検討 為政第二06
19:00​ 「為政第二」01-24 素読
2021.3.12収録


孟武伯(もうぶはく) … 孟懿子(もういし)の子。名は彘(てい)。武は贈り名。伯は字で長子(第一子)のこと。魯(ろ)の大夫。魯は孔子が生まれ育った国。大夫は周代から春秋戦国時代にかけて領地を持った貴族(王族、公族を含む)のことを呼んだ。彼らは国政に参加していた。ぜいたく、わがままな振る舞いが多く、健康には恵まれなかった。

【解釈】

孟武伯問孝。子曰、父母唯其疾之憂。

「孝」は親孝行のこと。『孝』とは?|論語、素読会 「疾」は(やまい)。
魯の大夫、孟武伯が親孝行について尋ねた。孔先生がおっしゃった、父母はただただ子どもの健康を心配しているのだから、身体を大切にして健康でいるのが親孝行であります。と。


【解説】

論語では、この章句のひとつ前に、孟武伯の父、孟懿子が同じく「孝」について尋ねる章句があります。同じ時期に答えたものではないでしょうが、子の孟武伯に対しては、孟武伯の身体のこと健康のことを気遣い回答していることが興味深いです。孔子の人間性を表す章句として親しみが湧きます。


「論語」参考文献|論語、素読会
為政第二05< | >為政第二07


【現代に活かす論語】
親孝行とは、父母はただただ子どもの健康を願っているものだから、身体を大切にして健康でいることが親孝行である。
心身共に健康でいることが親孝行のひとつです。