論語、素読会

斉すれば必ず|「論語」郷党第十07

(孔先生は、)もの忌みするときには明衣という麻の布でできた清らかな衣を着た。もの忌みするときは必ず食事を(普段とは)変え、居室は必ず座る場所を(普段とは違う場所に)移した。|「論語」郷党第十07

【現代に活かす論語】
冠婚葬祭、大事な儀礼の前には身ぎれいにし、普段とは違う食事や佇まいで過ごしたいものです。

【解釈】

斉すれば必ず明衣有り、布なり。斉すれば必ず食を変じ、居は必ず坐を遷す。|「論語」郷党第十07
斉必有明衣、布。斉必変食、居必遷坐。

「斉」(ものいみする)は、物忌み、斎戒。「明衣」(めいい)は、斎戒(祭祀の前に心身を清めけがれを避ける)のときに沐浴してから着る衣服。「布」(ぬの)は、麻の布。「遷」(うつす)は、移動する。

(孔先生は、)もの忌みするときには明衣という麻の布でできた清らかな衣を着た。もの忌みするときは必ず食事を(普段とは)変え、居室は必ず座る場所を(普段とは違う場所に)移した。

【解説】

祭祀の前に心身を清める作法についての章句です。実は解釈によっては、この章句をふたつに分け、前半を前の章句に、後半を次の章句に含めます。私が素読で利用している「現代訳 仮名論語」(伊與田覺 著)ではこの解釈を採用しています。
私がこちらの解釈を採用したのは、ひとつ前の章句は服装についての一般論、この章句の次は食についての章句、このふたつの章句を繋げる章句として、独立させました。次の章句の冒頭が「斉必変食、居必遷坐。」から始まるのは少々違和感がある。その程度の理由です。


「論語」参考文献|論語、素読会
郷党第十06< | >郷党第十08


【原文・白文】
 斉必有明衣、布。斉必変食、居必遷坐。
<齊必有明衣、布。齊必變食、居必遷坐。>

(斉すれば必ず明衣有り、布なり。斉すれば必ず食を変じ、居は必ず坐を遷す。)
【読み下し文】
 斉(ものいみ)すれば必(かなら)ず明衣(めいい)有(あ)り、布(ぬの)なり。斉(ものいみ)すれば必(かなら)ず食(しょく)を変(へん)じ、居(きょ)は必(かなら)ず坐(ざ)を遷(うつ)す。


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