
学びて思わざれば則ち罔し、思ひて学ばざれば則ち殆し|「論語」為政第二15
【原文】
子曰、学而不思則罔、思而不学則殆。
<子曰、學而不思則罔、思而不學則殆。>
(子曰わく、学びて思わざれば則ち罔し、思ひて学ばざれば則ち殆し。)
『論語、素読会の素』
是非!素読をしてみてください。
00:00 章句の検討 為政第二15
05:55 章句の検討 為政第二16
14:30 「為政第二」01-24 素読
2021.3.22収録
【解釈】
子曰、学而不思則罔、
「罔」(くらし)は理に対してくらいこと。道理が掴めていない様子。
孔先生がおっしゃった、学ぶだけで思案を巡らさなければ、道理を理解することはできない。
思而不学則殆。
「殆」(あやうし)は危うしと同じ意味。
思案するばかりで学ばなければ、考えが独断的で危険この上ないものだ。
【解説】
学ぶことと思案することを並べて考察している章句。先人の知恵・教えを大切にしつつも自分で考えることの大切にしつつも、思案にのみ頼って独断的になりやすいことを指摘しています。学者にとって大事な章句だと解説する方もいらっしゃいます。私はすべての学ぶものに大切な孔子からのメッセージだと感じます。
「論語」参考文献|論語、素読会
為政第二14< | >為政第二16
【現代に活かす論語】
学ぶだけで思案を巡らせなければ道理を理解できない。思案するばかりで学ばなければ考えが狭くなって独断的になってしまう。

