論語、素読会

女君子の儒と為れ、小人の儒と為る無かれ|「論語」雍也第六11

【原文】
 子謂子夏曰、女為君子儒、無為小人儒。
<子謂子夏曰、女爲君子儒、無爲小人儒。>

(子子夏に謂いて曰わく、女君子の儒と為れ、小人の儒と為る無かれ。)
【読み下し文】
 子(し)子夏(しか)謂(い)いて曰(のたま)わく、女(なんじ)君子(くんし)の儒(じゅ)と為(な)れ、小人(しょうじん)の儒(じゅ)と為(な)る無(な)かれ。


子夏(しか) … 姓は卜(ぼく)、名は「商」、字(あざな)は「子夏」。孔子より44歳年下。衛の人。つつましやかでまじめな人柄で、また消極的だったらしい。

【解釈】

子謂子夏曰、女為君子儒、無為小人儒。

「君子儒」(くんしゅのじゅ)は天下を救済するという大きな志を持った有徳の学者。「小人儒」(しょうじんのじゅ)は単に物を知っているだけの学問使いの学者。
孔先生が子夏におっしゃった、お前は志を持った有徳の学者を目指しなさい。単に知識だけの学者にはなるなと。


【解説】

子夏は弟子の中でも、文学を研究する人物だったようです。ただ学問を研究するのではなく、志を立ててその研究を役立てるように。実践するようにという孔子の願いが込められています。


「論語」参考文献|論語、素読会
雍也第六10< | >雍也第六12


【現代に活かす論語】
知識を増やすだけの学問ではなく、志に向かって徳(努力)を重ねていくための学問であって欲しい。