論語、素読会

君は臣を使うに礼を以てし、臣は君に事うるに忠を以てす|「論語」八佾第三19

【原文】
 定公問、君使臣、臣事君、如之何。孔子対曰、君使臣以礼、臣事君以忠。
<定公問、君使臣、臣事君、如之何。孔子對曰、君使臣以禮、臣事君以忠。>
(定公問う、君臣を使い、臣君に事うること、之を如何にせん。孔子対えて曰わく、君は臣を使うに礼を以てし、臣は君に事うるに忠を以てす。)

『論語、素読会』
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00:00​ 章句の検討 八佾第三18
03:50​ 章句の検討 八佾第三19
08:25​ 「八佾第三」01-26 素読
2021.4.23収録


定公(ていこう) … 魯の君主。孔子が仕えた。

【解釈】

定公問、君使臣、臣事君、如之何。

「君」は君子、君主。「臣」は臣下。「事」(つかえる)は仕える。
定公は問われました、君子が臣下を使い、臣下が君子に仕えるにはどうしたらよいか。

孔子対曰、君使臣以礼、臣事君以忠。

「対」(こたえる)は答える。「礼」は広く制度や規範の意も含めるがここでは待遇が正しく行われること。『礼』とは?|論語、素読会 「忠」はまごころ、まことの意、忠誠のこと。
孔先生が答えられた、君子は待遇正しく臣下を使い、臣下はまことを以て君子に仕えればよろしいと思います。


【解説】

君子が臣下に礼を以て対するとはどういう意味か。前述の解釈では待遇としましたが、論語において「礼」の意味は広く用いられるので、目下に対しての思いやり労いのような意味も含めるでしょう。待遇が正しければ、臣下は真心を以て仕えるという、君子臣下それぞれの本分を尽くせばいいということです。


「論語」参考文献|論語、素読会
八佾第三18< | >八佾第三20


【現代に活かす論語】
孔子が考える主従関係とは、上司は正しく部下を待遇すれば部下は上司に誠実に仕えるということです。