論語、素読会

君に事えて礼を尽くせば|「論語」八佾第三18

孔先生がおっしゃった、君子に仕えるのに礼儀、礼節を尽くすのは当然であるが、しかし世間の人は媚びへつらっているという。|「論語」八佾第三18

【現代に活かす論語】
上司に仕えるのに、礼儀礼節を尽くすのは当然である。しかしその上司をないがしろにする人間は、それを媚びへつらいという。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00​ 章句の検討 八佾第三18
03:50​ 章句の検討 八佾第三19
08:25​ 「八佾第三」01-26 素読
2021.4.23収録

【解釈】

子曰わく、君に事えて礼を尽くせば、人は以て諂えりと為すなり。|「論語」八佾第三18
子曰、事君尽礼、人以為諂也。

「事」(つかえて)は仕えての意。「君」は君子。「礼」は礼儀、礼節。『礼』とは?|論語、素読会 「諂」(へつらい)は媚びへつらうこと。

孔先生がおっしゃった、君子に仕えるのに礼儀、礼節を尽くすのは当然であるが、しかし世間の人は媚びへつらっているという。

【解説】

孔子のぼやきとも言える。誰に対して話した言葉だったのだろうか。孔子が君子に仕える厳格な態度は「礼」そのものだったに違いない。それをへつらいと言われてしまう苦々しさが伝わってくる。


「論語」参考文献|論語、素読会
八佾第三17< | >八佾第三19


【原文・白文】
 子曰、事君尽礼、人以為諂也。
<子曰、事君盡禮、人以爲諂也。>

(子曰わく、君に事えて礼を尽くせば、人は以て諂えりと為すなり。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、君(きみ)に事(つか)えて礼(れい)を尽(つ)くせば、人(ひと)は以(もっ)て諂(へつら)えりと為(な)すなり。


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