論語、素読会

亦以て畔かざるべし|「論語」雍也第六25

【原文】
 子曰、君子博学於文、約之以礼、亦可以弗畔矣夫。
<子曰、君子博學於文、約之以禮、亦可以弗畔矣夫。>

(子曰わく、君子は博く文を学び、之を約するに礼を以てせば、亦以て畔かざるべし。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、君子(くんし)は博(ひろ)く文(ぶん)を学(まな)び、之(これ)を約(やく)するに礼(れい)を以(もっ)てせば、亦(また)以(もっ)て畔(そむ)かざるべし。


【解釈】

子曰、君子博学於文、約之以礼、亦可以弗畔矣夫。

「君子」(くんし)は人の上に立つ立派な人。「博」(ひろく)は広くいきわたるさま。「文」(ぶん)は文化的なこと全般を指す。「約」(やくする)は制限する、引き締める。「礼」(れい)は礼節、生活をする上での大切な規範。「畔」(そむく)は背く。
孔先生がおっしゃった、人の上に立つ立派な人は広く文化的なことを学び、学んだことを引き締めて実行するために礼節を大事にすれば、(道に)背くことはないであろう。


【解説】

この時代の「文」とは学問だけではなく礼楽を含めた文化的なことすべてに精通した広い教養のことを指します。その教養を実践するにあたり、礼節・節度をもって行うことが必要だと説いている章句です。孔子の理想を表す章句と理解していいと思います。
「博文約礼」という四字熟語の元になった章句でもあります。


「論語」参考文献|論語、素読会
雍也第六24< | >雍也第六26


【現代に活かす論語】
リーダーは広く教養を学び礼節を大切にすれば道を外れることはありません。