論語、素読会

政を為すに徳を以てすれば|「論語」為政第二01

孔先生がおっしゃった、政治を人の道理で行えば、たとえば北極星が真北にあっていつも動かずに居ながらも、多くの星々が北極星を中心に巡っているように慕われるものだ。|「論語」為政第二01

【現代に活かす論語】
リーダーは、ものごとを人の道理で行えば、例えば北極星のように人々が目指す目標となって自然に慕われるようになります。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00​ 「為政第二」について

01:30​ 章句の検討
「徳」について
08:10​ 「為政第二」01-24 素読
2021.3.9収録

【解釈】

子曰わく、政を為すに徳を以てすれば、譬えば北辰の其の所に居て、衆星の之に共うが如し。|「論語」為政第二01
子曰、為政以徳、譬如北辰居其所、而衆星共之。

「政」は政治、「徳」は人が生まれながらに積み重ねていく体得したもの、人の道理など。『徳』とは?|論語、素読会 「譬」(たとえば)と読む。「北辰」とは北極星のこと。「衆」とは多くのと解釈したい。「共」は慕って集まる様子。

孔先生がおっしゃった、政治を人の道理で行えば、たとえば北極星が真北にあっていつも動かずに居ながらも、多くの星々が北極星を中心に巡っているように慕われるものだ。


【解説】

主に政治をテーマにした章句を集めたであろう、為政第二の一番最初の章句です。孔子は政治においては徳性を大切にしていたと言われていますが、まず、人の上に立つものを北極星に例えながら、そのためには「徳」が必要であると説いている章句で宣言しているように感じます。


「論語」参考文献|論語、素読会
学而第一16< | >為政第二02


【原文・白文】
 子曰、為政以徳、譬如北辰居其所、而衆星共之。
<子曰。爲政以德。譬如北辰居其所。而衆星共之。>

(子曰わく、政を為すに徳を以てすれば、譬えば北辰の其の所に居て、衆星の之に共うが如し。)
【読み下し文】
子(し)曰(のたま)わく、政(まつりごと)を為(な)すに徳(とく)を以(もっ)てすれば、譬(たと)えば北辰(ほくしん)其(そ)の所(ところ)に居(お)て、衆星(しゅうせい)の之(これ)に共(むか)うが如(ごと)し。


「論語」参考文献|論語、素読会
学而第一16< | >為政第二02