論語、素読会

剛毅木訥、仁に近し|「論語」子路第十三27

孔先生がおっしゃった、意思が強く屈しなく、寡黙で飾り気ない人は、思いやりの心に身を置いて生きることに近い。|「論語」子路第十三27

【現代に活かす論語】
意思が強く寡黙で飾り気がない人は、思いやりのある人に近いといえるだろう。

『論語、素読会』YouTube動画
00:00 章句の検討

05:40「子路第十三」前半16 – 30 素読
2023.10.12収録

【解釈】

子曰わく、剛毅木訥、仁に近し。|「論語」子路第十三27
子曰、剛毅木訥、近仁。

「剛毅」(ごうき)は意思が強く屈しないさま。「木訥」(ぼつとつ)は寡黙で飾り気ないさま。「仁」(じん)は思いやりの心に身を置いて生きること。

孔先生がおっしゃった、意思が強く屈しなく、寡黙で飾り気ない人は、思いやりの心に身を置いて生きることに近い。

【解説】

大変有名な章句です。「巧言令色鮮なし仁|「論語」学而第一03」のように、そのまま暗記して親しみたいものです。

蛇足ですが、落語の登場人物を表現する際に、「剛毅木訥、仁に近し。」と表現することがあります。具体的には、柳亭市馬(四代目)の高座で聴いた『佃祭』に登場する渡し船の親方を紹介する際に、語られています。『佃祭』は江戸の古典落語だそうですので、江戸時代もしくはこの噺が完成した大正・昭和の初期には、親しみのある表現だったことがうかがえます。


「論語」参考文献|論語、素読会
子路第十三26< | >子路第十三28


【原文・白文】
 子曰、剛毅木訥、近仁。

(子曰わく、剛毅木訥、仁に近し。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁(じん)に近(ちか)し。


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子路第十三26< | >子路第十三28


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