論語、素読会

君子、重からざれば則ち威あらず|「論語」学而第一08

【原文】
 子曰、君子不重則不威。学則不固。主忠信、無友不如己者。過則勿憚改。
<子曰、君子不重則不威。學則不固。主忠信、無友不如己者。過則勿憚改。>

(子曰わく、君子重からざれば、則ち威あらず。学べば則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ。過てば則ち改むるに憚ること勿かれ。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、君子(くんし)重(おも)からざれば、則(すなわ)ち威(い)あらず。学(まな)べば則(すなわ)ち固(こ)ならず。忠信(ちゅうしん)を主(しゅ)とし、己(おのれ)に如(し)かざる者(もの)を友(とも)とすること無(な)かれ。過(あやま)てば則(すなわ)ち改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(な)かれ。

『論語、素読会』
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00:00​ 章句の検討
06:50​ 孔子の教え(儒教)は宗教なのか否か?
10:35​ 「学而第一」01-16 素読
2021.2.24収録


【解釈】

子曰、君子不重則不威。

「君子」とは人の上に立つ立派な人のこと。「重」とは、重厚なこと。軽々しい態度を取らないこと。
孔先生がおっしゃった、君子とは、軽々しい態度をとると威厳がなくなる。

学則不固。

「固」とは頑固なこと。
学べば頑固ではなくなる。

主忠信、無友不如己者。

「忠信」(ちゅうしん)は自分自身に忠実で他人に対して信(まごころ)を持っている様子。「己に如かざる者」とは、自分より劣った者、及ばない者の意。
「如かず」の用例で一般的なものには「百聞は一見に如かず」(百回聞くことはたった一度見ることに及ばない)がある。
ここでは、「朋」「朋友」という言葉を使わず、単に「友」としている点に注意したい。
忠信を第一とし自分より劣った者と友だち付き合いをしていい気になってはいけない。

過則勿憚改。

「憚」は(はばかる)と読む。
過ちに気がついたら改めることは、誰に遠慮がいるだろうか。


【解説】

論語の素読を行う場合、読み下し文を直接目にしなくても意味が通じる、大変親しみやすい章句だと思います。

衛霊公第十五に「子曰、過而不改、是謂過矣。」(子曰わく、過ちて改めざる、是を過と謂う。)という句があります。


「論語」参考文献|論語、素読会
学而第一07< | >学而第一09


【現代に活かす論語】
リーダーは常に威厳をもって軽々しく行動をしない。学びを続けていれば頑固にならない。自分に忠実で他人と真心を持って付き合い、自分より劣った者と付き合っていい気になってはいけない。過ちに気づいたら正直に改める。それがリーダーなのである。