論語、素読会

唯聞く有らんことを恐る|「論語」公冶長第五14

【原文】
 子路有聞、未之能行、唯恐有聞。

(子路聞くこと有りて、未だ之を行うこと能わざれば、唯聞く有らんことを恐る。)
【読み下し文】
 子路(しろ)聞(き)くこと有(あ)りて、未(いま)だ之(これ)を行(おこな)うこと能(あた)わざれば、唯(ただ)聞(き)く有(あ)らんことを恐(おそ)る。

『論語、素読会』
YouTube動画
00:00 章句の検討
09:40 「公冶長第五」前半01-15 素読
2021.7.19収録


子路(しろ) … 姓は仲(ちゅう)、名は由、字は子路・季路。孔子より9歳若く孔子門人の中で最年長。孔子のボディガード役を果たした。「論語」の登場人物|論語、素読会

【解釈】

子路有聞、未之能行、唯恐有聞。

「聞」(きくこと)はここでは孔子の教えを聞くこと。「行」(おこなうこと)は実践すること。「能」(あたう)はできる、「未」で非定型。「恐」(おそる)は怖がる。
子路は孔子の教えを聞き、それを実践することができずにいると、さらに(新しい)教えを聞くことを恐れた。


【解説】

子路の実直な性格を表す章句です。孔子という師匠を得て、孔子の実践の教えを守りたいという気持ちが表れています。決して器用な人ではなかったのでしょうが、この素直な性格が孔子の信頼を得ていたのだと思います。
孔子の門人にはさまざまな個性が集まっていますが、みな孔子の教えに耳を傾け、それぞれが真摯に向き合うことでひととして成長していくのだと想像させる章句です。
私たちが受け取るべき論語の教えは、子路のように実践をともなったものであるべきです。子路の姿を見習うべきそんな章句なのです。


「論語」参考文献|論語、素読会
公冶長第五13< | >公冶長第五15


【現代に活かす論語】
知識や知見のインプット(学び)のあと、アウトプット(実践)を心がける。そして次のインプットに備える。学びと実践のくり返しを大切にしたい。