論語、素読会

君子は坦かに蕩蕩たり。小人は長えに戚戚たり|「論語」述而第七36

【原文】
 子曰、君子坦蕩蕩。小人長戚戚。

(子曰わく、君子は坦かに蕩蕩たり。小人は長えに戚戚たり。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、君子(くんし)は坦(たいら)かに蕩蕩(とうとう)たり。小人(しょうじん)は長(とこしな)えに戚戚(せきせき)たり。
※「坦」は、坦か(たいらかに)とも、坦(たんとして)とも読み下す。

『論語、素読会』
YouTube動画
00:00 章句の検討

10:45 「述而第七」後半24-37 素読
2022.01.10収録


【解釈】

子曰、君子坦蕩蕩。小人長戚戚。

「君子」(くんし)は人の上に立つ立派な人、リーダー。「小人」(しょうじん)は君子以外の人。「坦」(たいらか)はゆったりと広くのびやかなさま。「蕩蕩」(とうとう)は心がおだやかで、ゆったりしたさま。「長」(とこしなえ・とこしえ)は永遠に。「戚戚」(せきせき)は憂うさま、思いわずらうさま。
孔先生がおっしゃった、人の上に立つ立派な人は心がおだやかでのびのびとしている。君子以外のひとは永遠に憂いがなくならず、心が安らかない。


【解説】

君子と小人を比較した章句です。「蕩蕩」「戚戚」の繰り返しは、恐らく音としての響きがよく、心に印象的に残るのではないでしょうか。
ちなみに、現代の中国語を調べると、「坦蕩蕩」tǎn dàngdàng「長戚戚」zhǎng qī qī とそれぞれリズム感、音感を感じられる発音になっています。
原文(白文)をコピー&貼り付けして、翻訳サイトで発音を聞いてみてください。


「論語」参考文献|論語、素読会
述而第七35< | >述而第七37


【現代に活かす論語】
人の上に立つリーダーは穏やかでのびやかである。それ以外のひとは小さなことにこだわって心に落ち着きがない。