論語、素読会

之れ語げて惰らざる者は、其れ回なるか|「論語」子罕第九20

孔先生がおっしゃった、伝え知らせたことを怠らずに実践したもの、それは回(顔淵)だけだな。|「論語」子罕第九20

【現代に活かす論語】
伝え知らせたことを怠らずに実践することは大変むずかしいことである。

【解釈】

回(かい) … 顔淵(がんえん)。姓は顔、名は回、字は子淵(しえん)。孔子より30歳若い。孔子よりも早く、30歳(一説では40歳とも)で死んだ。秀才で、門人の中で一番の学問好き。孔子の第一の弟子ともいわれる。

子曰わく、之に語げて惰らざる者は、其れ回なるか。|「論語」子罕第九20
子曰、語之而不惰者、其回也与。

「之」(これ)は三人称単数の代名詞。「語」(つげる)は伝え知らせる。「惰」(おこたる)はなまけるさま。

孔先生がおっしゃった、伝え知らせたことを怠らずに実践したもの、それは回(顔淵)だけだな。

【解説】

孔子の弟子の中で、秀でた存在であった顔淵は、学びを実践する姿においても孔子から一目置かれていました。以下の章句では、孔子の前では無口だが孔子の前を離れた場所で実践しているとその行いを認められています。(吾回と言うに、終日違はざること愚なるが如し|「論語」為政第二09) この顔回を懐かしむような表現から、夭折した顔回の死を悼んだ章句であると考えられています。


「論語」参考文献|論語、素読会
子罕第九19< | >子罕第九21


【原文・白文】
 子曰、語之而不惰者、其回也与。
<子曰、語之而不惰者、其回也與。>

(子曰わく、之れ語げて惰らざる者は、其れ回なるか。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、之(これ)に語(つ)げて惰(おこた)らざる者(もの)は、其(そ)れ回(かい)なるか。


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