論語、素読会

君子は貞にして諒ならず|「論語」衛霊公第十五37

孔先生がおっしゃった、君子・人の上に立つ立派なリーダーは、(道理に)堅く偏らないが、融通が利かないような人物ではない。|「論語」衛霊公第十五37

【現代に活かす論語】
人の上に立つ立派なリーダーは、物事の道理に忠実で偏ることがないが、融通が利かないわけではない。

【解釈】

子曰わく、君子は貞にして諒ならず。|「論語」衛霊公第十五37
子曰、君子貞而不諒。

「君子」(くんし)は徳の高いりっぱな人物、人の上に立つ立派な人、リーダー。「貞」(てい)は堅固なさま、偏らないさま。「諒」(りょう)はかたくななさま。

孔先生がおっしゃった、君子・人の上に立つ立派なリーダーは、(道理に)堅く偏らないが、融通が利かないような人物ではない。

【解説】

堅固で偏らないという対象ですが、主語は君子ですので「道理」に対してであると解釈しました。道理に堅いが、融通が利かないということではない、という章句です。


「論語」参考文献|論語、素読会
衛霊公第十五36< | >衛霊公第十五38


【原文・白文】
 子曰、君子貞而不諒。

(子曰わく、君子は貞にして諒ならず。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、君子(くんし)は貞(てい)にして諒(りょう)ならず。


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衛霊公第十五36< | >衛霊公第十五38


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