論語、素読会

君子は食は飽かんことを求むる無く|「論語」学而第一14

【原文】
 子曰、君子食無求飽、居無求安。敏於事而慎於言、就有道而正焉。可謂好学也已。
<子曰。君子食無求飽。居無求安。敏於事而愼於言。就有道而正焉。可謂好學也已。>

(子曰わく、君子は食は飽かんことを求むる無く、居は安からんことを求むる無し。事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す。学を好むと謂うべきのみ。)
【読み下し文】
 子(し)曰(のたま)わく、君子(くんし)は食(しょく)飽(あ)くを求(もと)むること無(な)く、居(きょ)安(やす)きを求(もと)むること無(な)し。事(こと)に敏(びん)にして言(げん)に慎(つつし)み、有道(ゆうどう)に就(つ)きて正(ただ)す。学(がく)を好(この)むと謂(い)うべきのみ。

『論語、素読会』
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00:00​ 章句の検討

09:25​ 「学而第一」01-16 素読
2021.3.4収録


【解釈】

子曰、君子食無求飽、居無求安。

「君子」は人の上に立つ立派な人、また、それを目指している人。「食飽く」とは飽食、腹一杯食べること。
孔先生がおっしゃった、君子を志す者、学習し教養を得て志を持つ者は、腹一杯食べることを求めず、家でのんびり過ごすことを求めない。

敏於事而慎於言、就有道而正焉。

「敏」は素早いこと。「有道」とはまず「道」は人が生まれながらにして徳を重ねる道。その道が有るとはそのような行いができる人またはその行い。『道』とは?|論語、素読会 「就」とは近づく、「正焉」は誤りを正す。
ものごとに対しては素早く実行し言葉を慎み、徳を積んだ人に近づいて自らの行いを正す。

可謂好学也已。

このような人こそ、本当に学ぶことが好きな人と言うことができる。


【解説】

この章句でいう、「不言実行」は論語の根底に流れる本筋です。同時に人を選んで付き合うこと、飽食を楽しむより一緒に研鑽を積む人物を朋または目標として、常に自分を省みて過ごすことを勧めています。それが学ぶことが好きな人と結んで、君子は学ぶことが好きな人であると伝えている。これが孔子の言葉のおもしろいところです。


「論語」参考文献|論語、素読会
学而第一13< | >学而第一15


【現代に活かす論語】
リーダーとは、満腹にならず家でのんびり過ごすことをしない。素早く実行し言葉を慎み、正道を歩む人に近づいて自らの行いを正す。このような人こそ、ほんとうに学ぶことが好きな人ということができる。