論語、素読会

朋友に數すれば、斯に疏んぜらる|「論語」里仁第四26

【原文】
 子游曰、事君數、斯辱矣。朋友數、斯疏矣。

(子游曰わく、君に事うるに數すれば、斯に辱しめらる。朋友に數すれば、斯に疏んぜらる。)
【読み下し文】
 子游(しゆう)曰(い)わく、君(きみ)に事(つか)うるに數(しばしば)すれば、斯(ここ)に辱(はずか)しめらる。朋友(ほうゆう)に數(しばしばすれば、斯(ここ)に疏(うと)んぜらる。

『論語、素読会』
YouTube動画

00:00 章句の検討
13:25 「里仁第四」01-26 素読
2021.6.18収録


子游(しゆう) … 姓は言、名は偃(えん)、字は子游。武城の町の宰(長官)となる。孔子より45歳若い。「論語」の登場人物|論語、素読会

【解釈】

子游曰、事君數、斯辱矣。朋友數、斯疏矣。

「君」(きみ)は目上のひと君主。「事」(つかうる)は仕える。「數」(しばしば)はしつこくする。「斯」(ここに)はその結果。「辱」(はずかしめる)は嫌われ侮辱される。「朋友」(ほうゆう)は朋に学ぶ友人。「疏」(うとんずる)は嫌われ疎まれる。
子游が言った。君主に仕えてしつこく諫めたりし過ぎると、嫌われ恥をかくことになる。親しい友だちにしつこく忠告すると嫌われ疎まれるようになる。


【解説】

任用され政治についていろいろと意見を言うと周りから嫌われ、結果として恥をかくことになると子游が言います。同様に親しい学友であっても精神的な距離が近すぎると嫌われ疎まれるといいます。
一体、子游にどんな出来事があったのでしょうか。
この前の章句「徳は弧ならず必ず隣有り」と並んでいることを深読みすれば、仕事に悩んでいる弟子の愚痴を聞いている孔子の様子が浮かばないでもありません。「仁」を貫くのはそれほどしんどいものなのでしょう。


「論語」参考文献|論語、素読会
里仁第四25< | >公冶長第五01


【現代に活かす論語】
たとえ正論であっても、上司を諫めすぎれば侮蔑され、友人にしつこく忠告すれば嫌われる。