論語、素読会

千乗の國を導くに|「論語」学而第一05

【原文】
 子曰、道千乗之国、敬事而信、節用而愛人、使民以時。
<子曰。道千乘之國。敬事而信。節用而愛人。使民以時。>
(子曰わく、千乗の国を道くに、事を敬して信、用を節して人を愛し、民を使うに時を以てす。)

『論語、素読会』
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00:00​ 章句の検討

15:10​ 「学而第一」01-16 素読
2021.2.19収録


【解釈】

子曰、道千乗之国、

「道」は道く(みちびくに)とも、道むる(おさむるには)とも読み下す。 『道』とは?|論語、素読会
兵車一乗とは、四頭立ての戦車一つ、それに乗る甲士三人、従う歩兵七十二人、労務者二十五人を以て組織した。「千乗の國」とはこの兵車を千乗、出しうる国。
孔先生がおっしゃった、千乗の兵車を出しうる国を治めるには、

敬事而信、

「敬」は自己を戒めて慎重にすること。「信」とは、信頼。『信』とは?|論語、素読会
政事(まつりごと)を慎んで行うと国民から信頼を得ることができる。

節用而愛人、使民以時。

「用」は国費。「時」とは農閑期の事を指す。
国費を節約して、広く国民を愛し、民を国の為(国役)に従事させるときは、農閑期を利用するように心がける。


【解説】

大国を治める官吏を育もうとしていた孔子の言葉です。国が大きくても人心を掌握するための基本的なことは変わらないということです。


「論語」参考文献|論語、素読会
学而第一04< | >学而第一06


【現代に活かす論語】
大きな組織を率いるには、ものごとを慎重に行うと人々の信頼を受けることができる。費用を節約し人々を愛し、組織の都合で役目を負わせるときは時期と場合を考える。