子育て

「論語、素読会」を始めるために、私が行ったこと。

論語との出会い

SBI大学院大学に入学したのが2011年秋。

この大学では「人間学」が基礎学科として必須になっていました。

中国古典を学ぶこの学科に接するまで、恥ずかしながらきちんと勉強をする機会がありませんでした。

そこで出会い、私が衝撃を受けたのが、次の2冊。

  1. 人物を創る 安岡正篤 プレジデント社刊
  2. 君子を目指せ、小人になるな 北尾吉孝 致知出版社

 

『道徳』という言葉に命を吹き込まれた

まず、「人物を創る」。

宇宙の本体は、絶えざる想像変化活動であり、進行である。その宇宙生命より人間が得たるものを「徳」という。この「徳」の発生する本源が「道」である。「道」とは、これなくして宇宙も人生も存在し得ない、その本質的なものであり、これが人間に発して「徳」となる。

これを結んで「道徳」という。よって「道徳」の中には宗教も狭義の道徳も政治もみな含まれている。しかもその本質は「常に自己を新しくする」ことである。殷の湯王の盤銘にいう「苟に日に新たに、日日新たに、又日に新たなり」という言葉は、宇宙万物運行の原則であり、したがって人間世界を律する大原則でもある。

人はこの「道徳」の因果関係を探求し、その本質に則ることによって自己の徳(能力)を無限大に発揮することができるのである。(引用:人物を創る 安岡正篤 プレジデント社刊)

この第1ページ目を読んだとき、私に衝撃が走りました。永年私が悩んでいた「道徳」という言葉の正しい解釈を与えられて以来、本書は私の行動規範ともいうべき大切な蔵書になりました。

『学ぶ』ことの本質を気づかされた

続いて、「君子を目指せ、小人となるな」の著者であり、SBI大学院大学の学長である北尾吉孝氏の授業は、質・量とも大変充実した内容で毎回課せられるレポートに要求されるレベルも大変高いものでした。

実際、毎回返されるレポートの評価や遅れがちなレポート提出に、2期(2回)続けて受講を途中で断念しました。

ちょうどその時、本書を拝読しました。その内容は、書籍のテーマに関連した先人の教えを広く中国古典の中から紹介しており、その分かり易さと、明確さに感動し、「尊敬」の思いが湧き上がってきました。

すると、苦手だった授業も断念することなく(成績は振るわなかったものの)、終了することができたのです。

この経験は、「学ぶ」ことの本質とは、教えられるという与えられるもののではなく、学ばせていただくという、敬いの心が必要だということを指していると感じる、大変大切な機会になりました。

安岡定子先生との出逢い

素読会を始める、もうひとつの重要な経験があります。

それは、2013年晩秋に巣鴨で4回ほど受講した講座でした。

 素読で始める「論語の世界を学ぶ」@巣鴨地域文化創造館

この講座の講師が安岡定子先生だったのですが、第一回の授業で「素読会」の自主開催を決心したのです。

先生はこのような意味のことをおっしゃいました。

一人が、「ありがとう」の気持ちを持っていても、相手の子が知らなければ伝わらないこともある。

つまり、自分の子どもの心を育てても伝わらないことがある。社会全体の心を育てなければならないと感じたのです。

勉強会形式の素読会開催の企画書を作成し、不躾ながら先生にお渡ししたのは3回目の講座が終了した時でした。先生は嫌な顔ひとつせず企画書を受け取ってくださり、最終週に感想を伝えてくださるとおっしゃったのです。

そして、最終週の講座後に勇気づけるひと言をくださいました。

みなさんが、素読に慣れてたころに、呼んでくださいね。

安岡定子先生に学ぶ

それ以来素読会の開催に向けて準備を続けたのですが、この間も安岡定子先生の講座には折を見て通い続けています。

声を出して読む「論語」@東京松屋

私が開催する素読会は、勉強会形式で誰かが教鞭を執る形ではありませんが、私自身が学び続けることで、素読会がうまく継続できるようにという思いからです。

家庭内で、「素読」を初めてみる

私が開催する素読会のメインターゲットは、子どもです。

まずは、自分の子どもに素読をさせてみました。ただ、素読といっても意味が分からないのではないかと考え、画用紙にインクジェットプリンターで論語の章句とその意味を印刷しました。

そして、その画用紙の大部分にある白い余白に、絵を描かせたのです。

子ども用お絵かき論語

実際に描いたものがこちら。

詳細は、こちらの投稿をご覧ください。

家庭内で、論語の「素読」を始めてみた

論語を想像して絵で描いてみた

これをきっかけに、すぐに2,3の章句は諳んじて言えるようになりました。

子ども主導(リード)の素読

次に章句を覚えて興味を持った時点で子どもに本を手渡しました。そして普段の生活の中で子どもに時間があると分かると、「素読して〜」とお願いをするのです。

子どもはテーブルで向き合わなくても、大きな声で素読を始めます。親はそれについて章句をなぞるのです。

もちろん、その章句の意味も読んでもらいます。そして、忘れないようにしなければならないのは、その章句の意味について子どもに想像をさせることです。そして「なるほど!」と言って褒めることで、素読が進みました。

説明資料の準備

企画書を作成した時点で、チラシのたたき台は作成していました。

いざ、素読会を開催するにあたり、子どもの同級生に説明するための資料をあらためて準備しました。

  1. チラシ
  2. 詳細資料

そして、あらためて「論語」「素読」を説明することに不安が出てきました。

そこで、準備会(プレビュー)を催してそれを映像に収め、勧誘の際の資料にすることにしたのです。

準備会(プレビュー)の開催

さて、準備は整いました。恐る恐る子どもの同級生に声を掛けます。

運良く、付き合っていただけるご家族がいらっしゃいました。

土曜日の午前中の1時間。みんなで「論語」を楽しみました。

素読会(準備会)

翌週、彼女たちに感想を聞いたところ、まぁ楽しかったということで、翌月からの定期的な開催にわずかですが自信を持ちました。

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