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帰宅時、車内で見ず知らずの人と言葉を交わすということ|[論語素読会]苟日新、日日新、又日新
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帰宅時、車内で見ず知らずの人と言葉を交わすということ

外出先から帰宅時、駅の改札を通ろうとして、改札内で行き場を失っている方を目にした。
その方は目に障害を持っていて、私には改札が分からないように見えた。
「改札ですか?」と声をかけると、「いえ、有楽町線のホームに行きたいんです。」
「どちら方面ですか?」「池袋です。」
「私も同じ方向ですから行きましょう。」

「日中は夏日だったのに、車内の空調は寒いくらいですね。」と乗り込んだ車内で話しかけた。黙っているのも気が引けたからである。
列に並んでいた男性2人より先に乗車させてもらった手前もあった。私はこの人を利用して先に乗ったわけではない。というアピールでもある。伝わるかどうかは別として。

池袋に着いた。彼は成増に向かうというので別れた。
謝辞を伝えてきた彼に対して、周りに聞こえる程度の小声で応えた。
「周りの方の協力もありましたから。」

この夜は、新しくできたコワーキングスペース「co-ba Ikebukuro」のオープニングイベント「としま会議 第19回」に出かける予定だった。いつもより少し、気持ちが前向きになっていたのかもしれない。

あらためて気づいた。電車内で見ず知らずの人と話をしたのは何年ぶりだろう。
前回も目に障害を持った方と話したような気がする。
ちょっと声を掛けて、肩を貸したことをきっかけに、会話がはじまる。
素敵なことだと思う。
健常者同士だと成立するのだろうか…。
誰とでも話せる。そんな世の中になったらいいな。

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